« アンタレス付近。 | トップページ | さそり座と天の川中心部。 »

2016年5月13日 (金)

光害地で撮るM13。

横浜市にお住まいの蒼月様より、ヘルクレス座の球状星団M13をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 

M13

●M13
2016年5月12日 BORG71FL + マルチフラットナー1.08xDG(432mm, F6.1) LPS-P2フィルター キヤノン EOS6D(SEO-SP4改造) ISO1600 露出180秒×10枚コンポジット フラット81フレーム、ダーク6フレーム、バイアス20フレーム PixInsightで 2×Drizzle SWAT-200にて一軸オートガイド 撮影地 横浜市内
 
■コメント
私の自宅は横浜駅にほど近いマンションで、星は見えません。それでも、普段から気軽に星を眺めたい派なので、近くの公園まで徒歩で簡単に機材を持ち運ぶことができるよう、とにかく小型かつ軽量な機材をということで、4年ほど前に、発売されたばかりのSWAT-200を購入しました。なにぶん第一級の光害地なので、普段はその公園で月を撮影することが多いのですが、ときには星野写真も撮っています。
今回のM13は、途中で雲が沸いてきてしまったため、枚数の少ないdrizzleで少々汚くなってしまいましたが、お気軽撮影ですし、こんなものかと。
星野写真は、星をきっちり点に写せるかがキーポイントで、長時間露光と高い精度の追尾システムが必要になってきます。ポタ赤は基本的に片軸しか動かないため、不利と思われがちですが、極軸を正確に合わせることができれば赤緯方向にはほとんどズレないため、400~500mm程度なら、片軸オートガイドでも十分な長時間露光が可能です。(最近、簡単に正確な極軸合わせができる仕組みを導入したのですが、それはまた別の機会にでも。)
片軸でもオートガイド可能なSWATは、市街地での気軽な観望にも、遠征地での本気の撮影にも耐えられる機材として、購入当初から大変重宝しています。画像処理にはいつも結構な時間をかけてしまっているのですが、そもそも画像処理に正解はないのですから、好きなように楽しんで処理するようにしています。今後は遠征時の画像も投稿したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
■係より
横浜の蒼月様より初投稿いただきました。光害がたっぷり残る横浜の中心地域での撮影ですが、光害カットフィルターを併用して、コントラストよくM13を捉えました。球状星団は光害地でも意外とよく写る対象のひとつですね。今回、BORG 71FLにフラットナー1.08倍で432mmという長焦点にもかかわらず、SWAT-200を一軸オートガイドさせて見事に点像を保ちました。星像のシャープさはもちろんですが、画像処理にも時間をかけて、通常白飛びしてしまうM13の中心部も潰れずに分解していて、見応えのある作品に仕上っています。このたびは、ご投稿いただき、どうもありがとうございました。ぜひまた素敵な作品をお送りください。お待ちしております。

« アンタレス付近。 | トップページ | さそり座と天の川中心部。 »

作例写真」カテゴリの記事