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2016年6月20日 (月)

昇る天の川。

東京都足立区にお住まいのitorium様より、房総半島南端で撮影した「天の川」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 

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●昇る天の川
2016年6月10日 シグマ 35mm F1.4 DG HSM(絞りF3.2) ソニー α6000 ISO400 180秒露出 SWAT-300による自動追尾 撮影地 千葉県南房総市
 
■コメント
6月10日夜の房総半島は晴れ予報でしたので、ポールマスターSWATを載せたSWAT-300を持って試写に行ってきました。私は天体写真については、どちらかというと星景写真派で、行きたいところに行って眺めた星空を撮りたいときに撮ることができるように、極力簡易で軽量な装備で考えています。SWAT-300は機動力あるしっかりとした機材で、そんな要求にいつも応えてくれています。ポールマスターSWATは、デルのInspiron11/3000エントリー・プラス/windows10という低価格なものを使用しましたが、特に問題なくスムーズに動きました。初めての使用で、いろいろと手こずる事もありましたが、一回最後まで操作が出来れば、次からはスムーズに極軸を導入できそうです。今まではポラリエタイプの極軸望遠鏡を使っていましたが、時間的には短縮され、精度高く導入ができそうですし、腰も痛めなさそうです。(笑)
私は、星雲、星団等をコンポジットで何枚もじっくり撮るというよりは、空と地上の風景として気に入ったシーンを何枚も撮りたいため、1枚撮影で若干絞りめ、感度をあまり高くせず、ノータッチ長時間露光というやり方(もしくは固定撮影)が好きです。ポールマスターSWATで、しっかりと極軸を合わせる方法には向いているかもしれません。また、ポールマスターSWATの効用として、低いアングルからの撮影もできそうです。草むらの中からや、人物をシルエットにした等々、どんなシーンに出会えるか楽しみです。
 
■係より
ポールマスターSWATのテストを兼ねて、房総半島南端で撮影した天の川をお送りいただきました。ISO400という画質優先の感度で、絞りF3.2、180秒露出の一枚撮りです。基本に忠実な撮影スタイルで、夏の天の川中心部を見事に捉えています。暗黒帯の描写も素晴らしいです。シグマの35mm/F1.4はArtラインのハイグレードなレンズですが、それをF3.2まで絞って、最周辺まで針の先でついたようなシャープな星像です。F1.4の開放だとどれくらいの星像になるのか興味がありますね。6月10日は貴重な梅雨の晴れ間でした。私も房総半島の真ん中あたりで撮影してましたが、やはり透明度がよかったようで、itorium様の作品でも地平高度10度以下のさいだん座やぼうえんきょう座の星も確認できます。このたびは素晴らしい作品をご投稿くださり、ありがとうございました。ぜひ、またお送りください。お待ちしております。
 Photo

観測風景。シグマ 19mm F2.8DN/ART(絞り開放) ソニー NEX5N ISO1600 固定撮影 露出30秒。南国の島のような雰囲気で、素敵な撮影地ですね。

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