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2016年7月

2016年7月20日 (水)

月齢15.0。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、月齢15.0の満月直前の月をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 _mg_8696cs6hypass●月齢15.0
2016年7月19日21時10分 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO100 露出 1/125秒 SWAT-200 MOONモードにて自動追尾 撮影地 紀美野町地内
 
■コメント
SWAT-200にビクセンED81Sを載せて撮影してみましたので画像をお送りします。ED81SはSWAT-200には少し過積載かもしれませんが、鏡筒本体は2.5kgなので、極力パーツやウェイトを減らせば何とかなるかと、ウェイトシャフトを2本追加してファインダーを取り外したら何とかバランスが取れました。満月の夜なので、追尾テストついでに月を撮りました。画像はトリミングしています。今度は闇夜に星雲・星団を撮ってみようと思います。
 
■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。今回は昨晩の満月です。正確には満月の約11時間前の月です。ピントの正確さはもちろんですが、色合い、コントラストとも見事で、とても美しい満月に仕上がりました。ビクセンさんのED81Sは、すでに生産終了になりましたが、対物にEDレンズを搭載したアポクロマートだけあって、なかなかの高性能なようですね。口径8cm前後は、月全体を撮影するのにちょうどいい光量です。梅雨明け後の好シーイングを狙って、ぜひ他の月齢の撮影もお楽しみください。またのご投稿、お待ちしております。
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SWAT-200にビクセンED81Sを搭載しての撮影です。

2016年7月19日 (火)

北アメリカ星雲とガーネットスター付近。

東京都八王子市の関原謙介様より、はくちょう座の北アメリカ星雲とケフェウス座のガーネットスター付近の作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●北アメリカ星雲
2016年7月10日 コーワプロミナー500+TX07T 合成焦点距離350mm F4 IDAS LPS-D1フィルター使用 ニコン D800(フィルター換装)+ISO2200 120秒露出×5枚+180秒露出×20枚 合計25枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 西伊豆松崎町
 
■コメント
撮影当日は夜半過ぎから雲が切れかかり、梅雨の中でのチャンスと思い撮影地に赴き機材をセットして待ちました。しかし天の川がかろうじて見える程度に回復したものの、薄い雲は取りきれない中での撮影となりました。そのため明るい星はにじんでしまいましたが、散光星雲は割と良く写ったように思います。
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●ガーネットスターとIC1396
2016年7月10日 コーワプロミナー500+TX07T 合成焦点距離350mm F4 IDAS LPS-D1フィルター使用 ニコン D800(フィルター換装)+ISO2200 180秒露出×4枚+100秒露出×35枚 合計39枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 西伊豆松崎町
 
■コメント
北アメリカ星雲に続けて撮影しました。雲が厚くなり夜空の「不透明」感が増したため、露出時間を短くして加算枚数を増やすことにしました。(意味が有ったかどうかはわかりません(笑)。) しかし、1時間ほど撮影したところで東の空が白み始め撮影終了となってしまいました。秋に再挑戦したいと思います。
 
■係より
梅雨の晴れ間に西伊豆の松崎町まで遠征して撮影されました。薄雲を通しての撮影とのことですが、ソフトフルターをかけたような効果で輝星がちょうど良く滲んで、かえって雰囲気を醸し出しています。シャープな星像に加え、コントラストも抜群な仕上がりで、とても見応えがあります。北アメリカ星雲とIC1396の微妙な濃淡がよく判ります。大きさも比較できて面白いですね。ご投稿、ありがとうございました。梅雨明けも近くなってきました。撮影されたら、ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2016年7月14日 (木)

オーストラリアの天の川。

神奈川県川崎市にお住まいの宮崎信男様より、オーストラリアに遠征して撮影した天の川の画像をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●全天銀河
2016年7月5日22時42分 Samyang12mmF2.8 Fish-Eye(絞りF4) ソニー α7RII ISO1250 3分露出 撮影地 オーストラリア
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●さそり座のカラフルワールド
2016年7月4日20時20分 ソニーFE85mm F1.4 GM(絞りF2.8) ソニー α7RII ISO1000 3分露出 撮影地 オーストラリア
 
■コメント
ご無沙汰しています。以前波照間島の作例を載せていただいた川崎市の宮崎です。その後、SWAT-200は順調に稼働しています。この新月、そのSWAT-200を持って、オーストラリアに撮影に行ってきました。

■係より
お久しぶりのご投稿、ありがとうございます。SWAT-200も問題なく稼働していて嬉しい限りです。さて、今回は無光害地、南半球のオーストラリアへ遠征して撮影した天の川です。さすがに素晴らしい天の川ですね。息をのむ美しさです。サムヤンの12mm魚眼での撮影ですが、複雑な暗黒帯の様子がよくわかります。アンタレス付近は人気の撮影ポイントですが、ISO1000/F2.8、3分露出でここまでコントラスト良く写せるとは、透明度も抜群の条件だったようです。なんとも羨ましい星空です。また撮影されたら、ぜひお送りください。お待ちしております。

2016年7月 8日 (金)

光害地で撮る網状星雲。

横浜市にお住まいの蒼月様より、横浜の中心部で撮影した網状星雲の作例をお送りいただきましたので、ご紹介します。
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●網状星雲
2016年7月6日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) Astronomik UHCフィルター キヤノン EOS X5(改造) ISO1600 露出300秒×10枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理(ダーク10フレーム、フラット140フレーム、バイアス10フレーム) 撮影地 横浜市内
 
■コメント
7月に入って梅雨の晴れ間に恵まれる日が何日かありましたが、遠征に行く余裕はなかったため、いつもの通り近所の公園で我慢です。5月に北アメリカ星雲を撮影したときには、デネブは夜半近くになってようやく30度ほどの高さに昇ってきたのに、今はもう夜8時過ぎには同じくらいの高さに昇ってきます。季節の移ろいを感じますね。
今回のターゲットは網状星雲です。UHCフィルターを使いました。超新星残骸や惑星状星雲など、輝線星雲と呼ばれる星雲は、主に特定の波長の光だけで光っています。そのため、その波長の光以外の光を極力カットするようなフィルターを使うと、そうした星雲の明るさはあまり変わらずに写るのに対して、周りの星は、光がカットされている分、暗く小さく写ります。その結果、星雲が相対的に目立って写るようになります。光害地での撮影にも有利なので私も時々使いますが、長時間の露出を伴うので、ある程度の焦点距離になるとSWATといえどもオートガイドが必要になるでしょう。また、夏場の長時間露出はセンサ温度が高くなるため、ノイズが非常に多くなります。Non-Cooledカメラには厳しい季節がやってきましたね。今回は比較的ノイズの多い機種だったこともあって、かなりノイジーな仕上がりになったうえ、ピントが甘かったのでシャープさにもかける画像となってしまい、お恥ずかしい限りです。ピントくらいはきちんと合わせたいですね(苦笑)
 
■係より
蒼月様の「光害地」シリーズです。まず都会のど真ん中で網状星雲が撮れるのにびっくりですが、ボーグ71FL+レデューサーでF4.1という明るさのレンズを使い、干渉フィルターを併用しているとはいえ、横浜の超光害地で5分も露出して撮影しています。ちょうど同じ時に私が房総半島で撮った90FL+レデューサーの作例より、赤い星雲がよく写っているようです。蒼月様独特の彩度の効いた仕上げも美しく、赤と青の星雲が絡み合った網状星雲の姿がよくわかります。梅雨明けも近くなってきました。ぜひまたお送りください。

2016年7月 7日 (木)

星に願いを。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、SWAT-200ノータッチ追尾による「夏の大三角」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 

Photo●星に願いを
2016年7月7日0時56分~ シグマ18-35mm F1.8 DC HSM (18mm) 絞りF2.8 キヤノン EOS60Da ISO400 露出時間4分 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 和歌山県
 
■コメント
七夕の前日に夏の大三角を撮影に出かけました。本当は7日の夜に撮影したかったのですが、天候が良くなさそうだったので前日にしました。到着すると、透明度が非常に高く、コントラストが高い天の川が広がっていました。平日の遠征は疲れますが、苦労したかいがありました。
 
■係より
貴重な梅雨の晴れ間。しかも新月期の昨晩、チャンスを逃さずに撮影しました。七夕ということでタイムリーな「夏の大三角」です。透明度が高かったこともあって、抜群のコントラストで天の川を写せましたね。北アメリカ星雲やはくちょう座γ星(サドル)付近の赤い散光星雲、そして複雑な暗黒帯がとても印象的です。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年7月 5日 (火)

南アルプスの星空。

愛知県春日井市のHUQ様から、南アルプス標高1800m付近にて、SWAT-miniで撮影した天の川をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 

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●迫る雲・降り往く天の川
2016年7月2日1時34分~1時41分 ニコンAF-S 24mm f/1.4G(絞りF2)+HEUIB-IIフィルター+ソニーα7S(改造) ISO6400 30秒露出×10枚コンポジット SWAT-mini 撮影地 南アルプス 1800m付近にて
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●仰ぎ見る夏の大三角
2016年7月2日1時43分~1時55分 ニコンAF-S 24mm f/1.4G(絞りF2)+HEUIB-IIフィルター+ソニーα7S(改造) ISO6400 30秒露出×20枚コンポジット SWAT-mini 撮影地 南アルプス 1800m付近にて
 
■コメント
晴れを期待せず、オルゴールにα7Sを載せ、動画モードで天の川、散光星雲観望に徹していたところ、薄雲が掛かっていながらも比較的視界が開けた瞬間があり、急いでスチルモードに切り替えて撮影しました。極軸なんて、北極星が雲の切れ間に見えた瞬間に、ザクッと極望穴に入れただけです。ゼンマイひと巻きで露出30秒、インターバル5秒で約10枚。ISO6400 では、16枚ぐらいはコンポジット枚数が欲しいと感じました。流石に標高が2000m近いと、背景の暗さが素晴らしいですね。F1.4開放、コマ露出1/4secで ISO20万掛けても背景が白飛びせずに天の川を観望できたのは初めてのことでした。空が暗いため、スチルにおいても、いつも撮影している南知多の4倍の感度でヒストグラムの中央にピークが来る状態になりました。雲が無ければ、更にもう少し多く露光することができたことでしょう。このまま晴れ間が続くか?と思い、急いで SWAT-200 + Higlasi-3B + BORG55FL を組み立てましたが、時既に遅し。変わりやすいのは女心と何とやら。あっという間に再び分厚い雲に覆われ、二度と天の川を拝むことはできませんでした。
 
■係より
電池不要のオルゴール赤道儀SWAT-miniでの作品です。光害とは無縁の南アルプス標高1800m地点とあって、素晴らしい天の川をものにできましたね。画面全面のシャープな星像に加え、コントラスト抜群で天の川の暗黒帯が黒々と表現されています。少し薄雲があったのでしょうか、輝星がほんのりと滲んで、かえって雰囲気がよくなった感じです。雲が多い中、わずかな晴れ間をISO6400、30秒露出でサッと捉えるHUQさんの技もたいしたものです。この空の条件なら、一晩中晴れる日に遠征して、じっくり腰を据えて撮影してみたいですね。
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4時前には、すっかり薄明の始まった空に、細い細い月が浮かんでいました。
富士フイルム X-E2 + XF18-55mm F2.8-4.0 開放 ISO6400 1/6sec AF手持ち撮影

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