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2016年9月

2016年9月11日 (日)

光害地で撮るパックマン星雲。

愛知県春日井市のHUQ様から、光害地のご自宅で撮影したカシオペヤ座のNGC281(パックマン星雲)をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

Packman●NGC281 パックマン星雲
2016年9月10日 タカハシ FS-60Q+ニコン TC-20EIII(口径60mm 合成焦点距離1,200mm/F20) ニコン D810A SWAT-350+SS-one mini 2軸ガイド ガイダー:フジノン f=9mm + QHY5L-II + タカハシ6×30光学ファインダー(合成f=54mm F1.8) DEF-Guider による多星ガイド(星数11~16, ズレ検出能力理論値:0.36秒角) ISO800 コマ露出16分×14枚コンポジット 愛知県春日井市の自宅にて

■コメント
カシオペア座にあるちょっと小ぶりだけれど非常に明るい散光星雲です。7.4等、35×30分角。満月と同じぐらいの大きさです。その形から「パックマン星雲」と呼ばれていますが、パックマンにしては少々おどろおどろしい面構えかも。 妖怪が本気で喰らいにきた顔に見えます。(^^;
D810Aの映像素子上に、動くゴミが多数乗っちゃってますね。フラットだけではゴミを消しきれませんでした。 面倒だったのと、コンポジット枚数も少々足りずあまり元の画質が良くなかったこともあり、ゴミはスタンプで消さずにそのまま残してあります。(^^;

■係より
久しぶりの光害地シリーズ、ありがとうございます。ご自宅の春日井市でもこれだけ写せるということは、都市部に住むユーザーにとっても参考になりますし、「撮ってみよう」という気にもさせてくれます。パックマン星雲、確かにパックマンというより妖怪が口を開けて妖気を吐き出しているようですね。(笑) 今回、口径60mm/F10のフローライトに×2リアコンを付けて、合成焦点距離1200mm/F20、露出16分での撮影。オートガイドなくしては点像に写すことは困難ですね。現在、撮影システムを構築中とのことですが、順調に稼働し出すと秋冬の星雲・星団撮影に威力を発揮しそうです。これから秋の長雨シーズンに入ります。本格的な星野撮影はしばらくお預けですが、もう少しですっきりした秋晴れの空が訪れます。楽しみに待ちましょう。ぜひまた、お送りください。

2016年9月 5日 (月)

バンビの横顔とアイリス星雲。

東京都八王子市の関原謙介様より、「バンビの横顔」とケフェウス座の「アイリス星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

Photo

●バンビの横顔
2016年8月30日 コーワプロミナー500+TX07T 合成焦点距離350mm F4 IDAS LPS-D1フィルター使用 ニコン D800(フィルター換装) ISO1600 180秒露出×13枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計39分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 山梨県甲州市
 Photo_2

●アイリス星雲
2016年8月30日 コーワプロミナー500+TX07T 合成焦点距離350mm F4 IDAS LPS-D1フィルター使用 ニコン D800(フィルター換装) ISO1600 240秒露出×25枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計100分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350+M-GENにて一軸オートガイド 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
台風通過後の先週水曜日、近場の山梨県甲州市のポイントへ出かけました。まずは星の密集する天の川の中心部、バンビの横顔と呼ばれる領域を撮影しました。M17とともに何となくバンビっぽく撮れたかなと思います。次はケフェウス座のアイリス星雲を狙いました。淡い星雲なのでトータル100分の露光時間を確保したのですが、もう少しこの星雲を取り巻く暗黒帯が明瞭に描写出来たらと思います。この撮影ポイントは南が開けていて秋の天体NGC253銀河や水瓶座のらせん星雲などの撮影に好都合な場所です。アイリス星雲撮影の後、空高くのぼってきたNGC253を視野の中に入れてやっと撮影開始と思った矢先にあっというまに全天が雲に覆われてしまい、2時間以上待ちましたが回復せず撮影終了となりました。

■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。一枚目はM17からバンビの横顔と呼ばれるエリアを焦点距離350mm+フルサイズカメラでうまく構図に収めました。赤と青のコントラストが美しいバンビの首飾りが花を添えていますね。二枚目はケフェウス座の「アイリス星雲」です。なんとも見事に周囲の分子雲を浮かび上がらせました。この分子雲、なかなか難しい対象ですが、100分にも及ぶ総露出時間が功を奏したようですね。私も撮ってみたい対象のひとつです。これから、気温も下がってきて、撮影に適した条件になります。秋冬の魅力ある対象をぜひ狙ってください。また撮れたらご投稿お願いします。

2016年9月 3日 (土)

アンタレス周辺とはくちょう座の散光星雲。

横浜市にお住まいの蒼月様より、夏の人気エリア三題をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●アンタレス周辺
2016年6月2日、2016年8月31日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出360秒×12枚+30秒×12枚+180秒10枚(HDR合成) SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 富士見高原スキー場
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●北アメリカ星雲とペリカン星雲
2016年8月31日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出240秒×11枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 富士見高原スキー場
 Photo_3

●サドル周辺
2016年8月31日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出300秒×11枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 富士見高原スキー場
 
■コメント
8月末日、久々のお天気に恵まれたので、ストレス発散のため、平日にもかかわらず富士見高原スキー場まで弾丸遠征しました。当日の同地は風がやや強く、ウルトラライトダウンを着てもガタガタ震えながら撮影する破目になりました。秋はそこまで近づいているようです。
さて、最初のターゲットは、既にシーズンが終わったアンタレス周辺です。本当はこの写野の中に火星を収めたかったのですが、天候不順が続く間に火星さんはここを通り過ぎてしまいました(涙)。悔しかったので、少しだけ撮り増しして、梅雨前に撮影していた分と合わせて再処理しました。不自然なほどに派手な色彩と星像のシャープさにこだわりました。球状星団M4が中心部まで分解できたので、とりあえずこれで良しとして、来年までお別れです。
次のターゲットは白鳥座。デネブ近くの北アメリカ星雲周辺と、サドル周辺の星雲です。どちらも赤い星雲ですが、同じ赤ではないところが面白いですね。北アメリカ星雲は青い光も強く出していてグラデーションが美しいのに対して、サドル周辺は一目でわかるほど赤い領域です。この2枚の画像も隅の一部が重なっているのですが、周辺をもっと撮影して、モザイク合成したい領域ですね。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。アンタレス周辺は以前ご投稿いただいた画像に31日撮った画像を追加して仕上げた作品です。散光星雲が一段と滑らかになって、暗黒星雲とのコントラストが見事です。あえて彩度を強調して、派手になるようにしてみたとこのとですが、ため息が出るほど美しいです。北アメリカ星雲とサドル付近は人気のHαエリアです。こちらは逆に彩度を抑えたナチュラルな処理で、星雲の微妙な濃淡を捉えました。夏も終わりが近づいてきましたね。秋も魅力の天体が目白押しですので、撮影したら、ぜひまたご投稿お願いします。

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