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2016年10月

2016年10月31日 (月)

SWAT-200ノータッチ追尾によるM31アンドロメダ銀河。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、SWAT-200に8cmEDアポクロマート屈折を搭載して撮影した「アンドロメダ銀河」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年10月27日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×54枚コンポジット SWAT-200にて自動追尾 撮影地 のかみふれあい公園

■コメント
27日木曜の夜、久々に晴れた夜に恵まれましたので、SWAT-200でED81Sのテスト撮影をしましたので画像を送ります。見た目はかなり無茶な積載という印象ですが、実は鏡筒本体は2.3kgで重量的にはさほど無茶でもありません。鏡筒は純正フード内に段ボールを巻いて夜露対策、フレーミング完了後にファインダーを取り外して軽量化。鏡筒との接続はビクセン規格のアリガタからアルカスイス規格の軽量なクランプとプレートに変更し低頭キャップネジを採用。L字アングルを使用して縦横90度に正確にフレーミングを変更できるようにしています。ウエイトシャフト2本追加し、バランスウェイトの重量を抑えています。というような細々とした慎ましやかな努力をしています。(^^;
実際の撮影では1分30秒で75%~85%程度の成功率なので、ノータッチですがなかなか安定した追尾精度かなぁと言ったところです。SWAT-200がコンパクトなので、案外風の影響は少ないのではないかと期待しています。ED81Sにはゴムパッキンの絞りを付けているので例の3本出る光条は見られませんし、レデューサーが相性いいのかなかなかいい写りをしてくれました。しかしF6.7はちょっと暗いので、撮影画像の処理をしているとさらに倍以上は露光を伸ばして撮影したほうが良いかなという印象でした。
 
■係より
いつもご投稿、ありがとうございます。テスト撮影とはいえ、54枚コンポジットの大迫力アンドロメダ銀河です。SWAT-200に8cmED屈折を搭載して、焦点距離500mmをノータッチ追尾! それでここまで点像に写せることにSWATを送り出している側としても感動しています。ただこの組み合わせで撮影できるのは、福田さんのような経験豊富なベテランが、とても注意深く扱ってなし得ることなので、初心者の方にはちょっとお勧めしにくいです。(笑) SWAT-200は「これくらいのポテンシャルを持っているんだぞ」ということにとどめて、はじめは広角から200mm程度の望遠レンズで、気軽に撮影を楽しみながら、充分に慣れたら、300mmクラスにステップアップするとういう感じがよいと思います。それにしても作品の出来も素晴らしく、高度な画像処理で明るい中心部から淡い周辺部まで階調豊かに仕上げています。昔なら大型赤道儀じゃないと撮れないようなレベルですね。さすがです。ぜひまたお送りください。お待ちしています。
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2016年10月30日 (日)

ペルセウス座。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「ペルセウス座」の作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
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●ペルセウス座
2016年10月29日22時02分 シグマ50mm F1.4 DG HSM 絞りF2.8 プロソフトンA(W)フィルター ニコン D810A ISO400 露出時間4分 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 和歌山県 ※文字入りは係が作成しました。
 
■コメント
ペルセウス座の星座写真です。二重星団やカリフォルニア星雲がきれいに写りました。今回はM-GENでオートガイドを行いました。50mm程度ならノータッチガイドで可能ですが、ガイド成功率を上げるため使用しました。久しぶりに週末が快晴だったので、たくさんの天文ファンの方が撮影地に来られていました。
 
■係より
今年は夏からずっと天気が安定せず、この秋もぐずついてますね。関西方面では、この週末快晴だったようで、新月期でもあり観測地は賑わったようです。さて、画像はSI様お得意のソフトフィルターを使った星座写真です。今回はペルセウス座を狙っていただきました。この星座も50mmフルサイズの画角にピッタリですね。天の川の中に位置していますので、星屑でいっぱいの美しい画像になりました。お送りいただいた画像を見ていたら、つい星座線を引きたくなって、入れてみました。この星座線は特に決まりはないのですが、標準的なつなぎで入れてあります。冬の星座もぜひ撮影してください。お待ちしております。

2016年10月29日 (土)

SWAT-350ノータッチ追尾によるM31アンドロメダ銀河。

東京都八王子市の上村裕様より、焦点距離400mmをSWAT-350ノータッチで撮影したM31アンドロメダ銀河をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年10月27日20時14分49秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF2×エクステンダーIII (合成焦点距離400mm) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO3200 120秒露出×15枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
■コメント
一昨日、房総で撮影したM31をお送りします。今回はポールマスターSWATを導入しての初撮影です。ウィザードに従って進めることができるので、取説がなくても特に悩むことなく高精度な導入ができました。天文薄明が終わった頃より雲が出始めて、これは難しいかなと思ったのですが、20時頃より回復して夜半過ぎまで撮影できました。正確な極軸調整のおかげもあり、400mmのノータッチ追尾でも2分間の露光で7割ほどの歩留まりを得ることができました。何より、SWATのポテンシャルを実感しました。もっと低感度でじっくり撮影したいところですが、点像に写すのはそう簡単ではないですね。枚数を増やしてノイズも低減させたいです。今後の課題です。とはいえ、お手軽撮影でここまで撮れる事に素直に驚いています。
 
■係より
なかなか晴れが続きませんが、一昨日の貴重な晴れ間に房総まで遠征して撮影したM31です。君津市ということは前回偶然お会いしたところでしょうか?(笑)
さて、画像はキヤノンの70-200F2.8ズームに2×エクステンダーを併用して、焦点距離400mm/F5.6での作品です。SWAT-350でも焦点距離400mmともなると露出時間を調整して点像を得なくてはなりませんが、今回120秒露出で7割の歩留まりを得たのは、なかなかの成績と思います。星像もシャープですし、星雲もハイライトから淡い周辺部、暗黒帯まで見事に捉えています。この組み合わせで、他の天体も狙いたいですね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年10月17日 (月)

光害地で撮るオリオン大星雲。

東京都八王子市の上村裕様より、満月期に撮影した「オリオン大星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

M42●オリオン大星雲
2016年10月16日2時6分~ キヤノン E70-200mm F2.8L IS USM+2×エクステンダー(EF2×III) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D mark III ISO400 60秒露出×10枚 トリミング SWAT-350ノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
ここ1ヶ月ほど秋雨前線が停滞して晴れ間がなく、もどかしい気分で過ごしていました。ポールマスターを導入したものの、実践投入する機会はなかなか巡ってきません。昨夜は、久しぶりの快晴に恵まれましたね。満月直前かつ光害たっぷりでしたが、我慢できずベランダで撮影しました。ここまで気軽にできるのもSWATの魅力ですね!
ちょうどオリオンが昇ってきていましたので、M42を撮影しました。北極星が見えない中、なんとか60秒の露光に耐えられるまで極軸を合わせての強行です。手元に写真用レンズしかないので、その中で一番長い200mm+エクステンダー2×という、なんとも無茶な構成。それでも、なんとか画として成立しましたのでお送りします。ご笑覧ください。階調が思うように繋がらず、強めの画像処理となってしまいました。新月期にもう一度じっくり挑戦したいと思います。
400mmの撮影では、100mmの時に比べ、極軸も導入もシビアで一苦労でした。以前お会いした際、700mmで撮影されていましたよね、それがいかに高難度かわかりました。極軸もそうですが、バランスも難しいですね。現在のウェイトシャフトの長さで、今回の機材を搭載すると垂直方向の使用に限られそうです。水平方向では、クランプを締めてもバランスできませんでした。
写真用の望遠レンズは重くて不向きかもしれません。いろいろと実践で気づくことが多いです。これからも試行錯誤して楽しみたいと思います。
 
■係より
このところ天候に恵まれませんでした。みなさんウズウズしながら晴れるのを待っていると思います。次の新月期は、晴れたら人気の撮影地は混み合いそうですね。さて、今回は70-200mm/F2.8ズームに2×エクステンダーを組み合わせて400mm/F5.6として撮影した作品で、カメラは天体改造してないため、ノーマルでの写りがよくわかります。M42は青い成分も多く含み、非常に明るいので、短時間露出でも迫力ある姿を捉えられます。キヤノンの70-200mm/F2.8はフローライトレンズを使っているので、色収差もよく補正されていて、とてもシャープな星像をみせてくれます。満月期の光害地でもこれだけ撮れるという、よいお手本になりますね。このたびは、ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2016年10月16日 (日)

光害地で撮るすばるとカリフォルニア星雲。

横浜市にお住まいの蒼月様より、秋の代表的星団「すばる(M45)」と「カリフォルニア星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M45

●すばる(M45)
2016年10月14日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1)+LPS-P2フィルター キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 露出120秒×25枚 SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 横浜市内
 California

●カリフォルニア星雲
2016年10月14日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1)+LPS-P2フィルター キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 露出120秒×10枚 SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 横浜市内
 
■コメント
How many times must a man look up, before he can see the sky?(どれほど見上げれば、空を見ることができるのだろう。)一か月半ほどかかりましたよ、ボブ・ディランさん(笑)。
やっと週末に快晴に恵まれた関東地方でしたが、よりによって満月期。どうしようか迷いましたが、いつもの近所の公園に出撃しました。すばるの周辺には青白い反射星雲が淡くとりまいているのは有名ですが、実はそれはこの写真の画角いっぱいに広がっています。横浜で、しかも月齢13.7の湿度が高い夜に、さすがにそこまでは写せませんが、次の新月期に遠征できれば撮影しておきたい対象です。なお、すばる周辺には赤っぽい星もあるので、処理の際には青一色にしないことに注意が必要ですね。一方、カリフォルニア星雲はひたすら赤い星雲です。すばるとは12~3度ほどしか離れていないので、もう少し広角ですばると一緒に撮ると、赤と青の対比が美しい写真が撮れることでしょう。
 
■係より
この夏を含めて、あまり天候に恵まれず、特に9月以降の天気は悲惨を極めました。ほとんど青空を見なかったような…。こんな状況ですから、作例ページへのご投稿もパタッと途絶えてしまいました。ようやく憎き(笑)秋雨前線も南下して、これからは秋のスカッとした晴れの日がやってきてくれるでしょう。次の新月期には、ぜひ遠征して撮影三昧といきたいところです。さて、関東地方もようやく高気圧に覆われ、安定した晴れが持続しています。残念ながら満月期ですが、横浜のご自宅付近の公園で、M45すばるとカリフォルニア星雲を撮影していただきました。IDASの光害カットLPS-P2フィルターを併用して、コントラスト良く捉えています。すばるは、もう一踏ん張りすれば周囲の分子雲も写りそうなくらいよく写っています。カリフォルニア星雲も微妙な濃淡まで描画されており、とても満月近い月の光害地で撮ったとは思えない出来栄えです。
いつも、ありがとうございます。またのご投稿、お待ちしております。

2016年10月 7日 (金)

カシオペヤ座。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「カシアペヤ座」の作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
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●カシアペヤ座
2016年10月6日23時33分~ シグマ50mm F1.4 DG HSM 絞りF2.8 プロソフトンA(W)フィルター ニコン D810A ISO400 露出時間4分 SWAT-200によるノータッチ追尾 トリミングあり 撮影地 和歌山県
 
■コメント
久しぶりに晴れたので星座写真を撮りに出かけました。カシオペア座は都会でも見つけられますが、田舎で見ると天の川の中に浮かんでいて本当にきれいです。写真で撮るともっとたくさんの星が写って、また別の美しさがあります。もうすぐ冬の星座が見やすくなり、楽しみな季節です。
 
■係より
いつもご投稿いただき、ありがとうございます。この一ヶ月、全国的に天気が悪かったようで、作例写真のご応募も途絶えてしまいましたが、久しぶりにお送りいただきました。作例は50mm標準レンズによるカシオペヤ座です。わずかにトリミングされているようですが、水平画角が約40°ありますので、星座を狙うにはちょうどいいレンズです。ソフトフィルターで輝星がボケて、星座の形がよくわかります。二重星団や赤い散光星雲もわかりますね。F2.8まで絞っていることもあると思いますが、周辺星像もシャープで、なかなか良いレンズのようです。またのご投稿、お待ちしております。

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