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2016年11月

2016年11月27日 (日)

M42オリオン大星雲からNGC1999。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、「M42オリオン大星雲からNGC1999」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 M42

●M42オリオン大星雲からNGC1999
2016年11月24日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×39枚コンポジット 総露出時間58.5分 SWAT-200にて自動追尾 撮影地 のかみふれあい公園
 
■コメント
11月24日にED81Sで撮影したM42~NGC1999を処理してみましたのでお送りします。EDレンズなので撮影開始時からの気温差が大きく、途中でピントを合わせなおしてフレーミングしなおしたり、雲の通過もあり、枚数を稼げませんでした。やっぱり、F6.7で1時間弱ではぜんぜん枚数足りません。控えめな処理で止めましたが、淡い部分はかなり荒れています。カメラに夜露がびっしり付くほど湿度が高い夜でしたが、SWAT-200の追尾に最小限の影響で済むようにと極力軽量に作った段ボールフードのおかげでヒーター要らずでした。次回また撮り増ししたいです。
 
■係より
いつもありがとうございます。口径比F6.7は今となっては決して明るくはないですが、ISO1600総露出1時間で、周辺の分子雲がここまで写し出せることにビックリしました。全体のトーンや彩度も、とてもニュートラルな仕上がりになっていて、見本のような作品といえますね。撮影日はとても夜露の多い夜だったとのことですが、自作の「超軽量段ボールフード」の効果は抜群で、ヒーターの必要がなかったのは凄いです。ちょっとした工夫で、弱点を補うのも天体撮影の楽しみでもあります。撮り増した画像も、ぜひお送りください。お待ちしております。
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M424

機材は夜露でびっしょりですが、特製段ボールフードのおかげで、ヒーターなしでもレンズは曇りませんでした。

2016年11月21日 (月)

オリオン座南西部とカシオペヤ座ハート星雲周辺。

東京都八王子市の関原謙介様より、「オリオン座南西部」と「カシオペヤ座ハート星雲周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●オリオン座南西部
2016年10月30日 ニッコール105mm F2.8マクロ 絞りF3.2+ニコン D810A IDAS LPS-D1フィルター使用 ISO3200 150秒露出×20枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計50分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 山梨県甲州市
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●カシオペア座ハート星雲周辺
2016年11月5日 ニッコール180mm F2.8 絞りF3.5+ニコン D810A IDAS LPS-D1フィルター使用 ISO3200 120秒露出×75枚をStellaImage7でコンポジット 露光時間合計150分 ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 山梨県甲州市
 
■コメント
オリオン座南西部は105mmマクロレンズを初めて星の撮影に使用して撮ったものです。105mmではバーチノフマスクによる回折像が明瞭でなく、ピント合わせに手間取りました。また、夜半過ぎからの突然の強風に翻弄された後、うす雲が広がってしまい、撮影枚数を稼ぐ事が出来ませんでした。再チャレンジしたいと思います。カシオペア座の星雲の撮影は安定した天候に恵まれ、150分の露出時間を稼ぐことが出来ました。コントラストの良い結果を得る事ができて、お気に入りの作品になりました。
 
■係より
いつもありがとうございます。今回はどちらもニッコールレンズによる作品で、上の「オリオン座南西部」は105mm/F2.8マクロをF3.2まで絞って撮っています。針の先で突いたような抜群にシャープな星像ですし、バーナードループや周辺の分子雲の濃淡も描き出せています。良いレンズですね。下は180mm/F2.8をF3.5まで絞って撮った「ハート星雲付近」です。天候にも恵まれて、総露光時間2時間半の大作です。このレンズも105mmマクロに負けないシャープさで、秋の天の川の星屑の中に「胎児星雲IC1848」と「ハート星雲IC1805」が階調良く浮き出ています。ぜひクリックして拡大して見てください。SWAT-350は焦点距離180mmで2分露出なら、何の問題もなくノータッチ可能です。広角から200mmクラスまではノータッチのお気軽撮影がお勧めです。夏から秋にかけて晴れなかった分、この冬は晴れる日が多いといいですね。またのご投稿、お待ちしております。

2016年11月13日 (日)

M31アンドロメダ銀河、追加処理。

和歌山市にお住まいの福田将之様より、前回撮影した「アンドロメダ銀河」に、さらに追加撮影して仕上げた作品をご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年10月27日、2016年11月5日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO1600 90秒露出×84枚(126分)コンポジット SWAT-200にて自動追尾 撮影地 10/27 のかみふれあい公園、11/5 すさみ町

 

Photo_4

●月
2016年11月11日 ビクセン ED81S+TSRED80+75mm絞り環(500mm F6.7)  キヤノン EOS Kiss X6i改 IDAS HEUIBⅡ EOS MFA ISO400 1/1250秒露出 SWAT-200にて自動追尾 撮影地 のかみふれあい公園
 
■コメント
11月4日にすさみでM31を撮り増し、11日に機材の調整ついでに月を撮りましたのでお送りします。M31はすさみで撮った画像を30枚追加して、前回ふれあい公園で撮影したのものに重ねて処理しました。実はネジの締め具合が緩かったようで、鏡筒がじわじわと下がって追尾不良になり、ほとんどの画像がパーになった悔しい思いをした夜でした。すさみのネジの緩みの件もあり、赤緯体と鏡筒の接続部品を取り外して可動部を少なくし、約2cm下げました。ただこれだけですが、バランス取りに余裕が出来てウエイトの位置も上がり、撮影中もファインダーを取り外さなくて済み、追尾がかなり安定するようになりました。月の向きはどの向きが正解なのでしょうか、相変わらず処理も良く判りません。トーンカーブやレベル補正は触らず、アンシャープマスクとハイパスと彩度のみ調整しました。
 
■係より
いつも、ありがとうございます。ネジの緩みで失敗は悔しいですね。私も先日の遠征時に、鏡筒を止めているアルカスイスのキャッチャーが微妙に緩んで失敗したことがありました。僅かなバランスの崩れによる微妙な動きなので、当初原因がわからず、究明に時間がかかり遠征を無駄にするところでした。このキャッチャーは中国製の安価なものなのですが、回り止めがないため大きな鏡筒を載せると緩みやすいようです。回り止めの重要性を痛感しました。さて、M31アンドロメダ銀河は30枚追加撮影して、トータル84枚のコンポジットです。ISO1600で総露出時間2時間を超える作品となりました。周辺の淡い部分が一段と炙り出され、画面からはみ出すほどの大迫力となりました。お見事です。11日の月面もよく撮れていますね。私が昨日撮影した月と一日違いです。月の方向は、福田さんの作品のように、見た目と同じで北を上にするのが一般的なようです。(部分拡大では南を上にすることが多いようです。)昔は南を上にするのが普通でした。私の場合、その絵に慣れきってしまったため、逆さにすると、どうも落ち着かなくて、昔のままで仕上げています。まぁ、どっちでもいいかもです。(笑) またのご投稿、お待ちしております。
 Photo_5撮影機材。

2016年11月 8日 (火)

M45プレアデス星団「すばる」。

横浜市にお住まいの蒼月様より、M45プレアデス星団「すばる」の作品を送りいただきましたのでご紹介します。
 M45

●M45プレアデス星団「すばる」
2016年11月5日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出300秒×26枚コンポジット+高輝度部分60秒×21枚コンポジットを合成 SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 富士見高原
 
■コメント
先週末の富士見高原は、一晩中快晴で、湿度が低くて夜露の心配がない、という絶好のコンディションに恵まれました。また、撮影の準備中に、生涯に何度もお目にかかれないだろうというほどの大火球が出現する幸運もあって、テンション高めの状態で撮影を開始しました。今回のターゲットは清少納言も愛した「すばる」です。いや、すばるというより、その周辺の分子雲です。この淡い分子雲を浮かび上がらせるために、5分ずつ合計3時間かけて撮影し、風でぶれたフレームを除いた26枚をスタックしました。また、輝度差が大きい対象でもあるため、白飛びを防ぐために、60秒露出フレームも合わせて撮影して合成しました。少しノイズが気になるので、さらに撮り増ししたいところですが、他にも撮影したい天体は沢山あるので悩ましいですね。
それにしても、SWAT-200は優秀なポタ赤です。お気軽な観望から割と本格的な撮影にも使えますし、軽いので頻繁に使用しているのに故障したことがなく、もう4年愛用しています。発売直後に迷わず購入したのは間違いではなかったと思うとともに、今後も長く撮影の友となってくれることを願っています。
 
■係より
夜露の心配がないくらいの湿度だけでもラッキーですが、さらに大火球まで目撃するとは幸運でしたね。私も昨日、都内で月の写真を撮っているときに火球レベルの大流星を目撃しました。おうし座群でしょうか。
さて「すばる」ですが、前回の横浜での作品もとてもよく写っていましたが、今回の富士見高原の「すばる」は圧巻です。コメントにある通り、周辺の分子雲がこれほどまで明瞭に描出されていてビックリです。また、白飛びを防ぐために短時間露光の画像をHDR?的に処理して、ハイライト部分の情報量を確保するなど、撮影テックニックだけでなく、画像処理の確かさがあっての仕上がりです。シャープな光学系のピント合わせも上等ですね。やっぱり高品位な作品を得るためには、ひと晩にひと天体くらいに割り切った方がいいかもしれないですね。ご投稿ありがとうございました。この冬の魅力ある星域の作品もぜひお送りください。お待ちしております。それから、SWAT-200を使いこなしていただき、ありがとうございます。頻繁にご使用の場合、5年くらいで、一度グリスアップされることをお勧めします。どうぞ末永くご愛用ください。

2016年11月 7日 (月)

SWAT-350ノータッチ追尾によるM31とM42。

東京都八王子市の上村裕様より、焦点距離400mmをSWAT-350ノータッチで撮影した「M31アンドロメダ銀河」と「M42オリオン大星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 M31

●M31アンドロメダ銀河
2016年11月5日19時30分2秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF2×エクステンダーIII (合成焦点距離400mm) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO6400 120秒露出×19枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
   M42

●M42オリオン大星雲
2016年11月5日23時9分27秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF2×エクステンダーIII (合成焦点距離400mm) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO6400 120秒露出×34枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 Mono

●シグマ 20mm F1.4 Artで撮影した冬の天の川
 
■コメント
先日は偶然にも再会できました。明るいうちにお会いするのは初めてでしたね、次回からはすぐにわかると思います。(笑) さて、3日の夜に撮影したものですが、納得のいくものにはなりませんでした。最大の問題はピントで、天頂付近の撮影では、レンズの自重のためかフローライトのためかわかりませんが、なかなか安定してくれません。葛藤の末、原因を探るため土曜日にもう一度撮影に向かいましたが、結論から申しますと、ピント移動の原因はわかりませんでした。ピントリングを動かないよう固定しても、しばらくするとずれていたり…、なかなか難しいです。
5日の晩は、20時頃まで風が強く、車の陰に隠れての撮影開始となりました。ポールマスターを使っても、400mmノータッチで、ある程度の歩留まりを期待すると2分程度の露出までが許容範囲のようです。今回はISO6400まで上げ、枚数を稼いでノイズ低減を図りました。と言っても、前述のピントと強風の影響があり枚数はそこまで多くありません。カメラの低ノイズに助けられました。(笑) M31については、前回と比べて実質2倍の露光となりました。そこまで強い画像処理をしなくても淡い周辺部が破綻なく再現でき、個人的には満足です。M42は人工衛星がひっきりなしに通過します。除外しようと思いましたが枚数が減ってしまうので、そのまま全部コンポジットしました。天文改造はしていませんが、それなりに赤い成分も写っており、お手軽撮影でもこのくらいは撮れちゃいます。ハイライトが飛んでしまうので、次回は露出を変えて撮影したものを合成したいと思います。おまけに、SIGMA 20mm F1.4 Artで撮影した冬の天の川をお送りします。光害と霧に反射した光でバラエティに富んだカラフルな画像になり、画像処理でなんとかしようと思いましたが早々に諦めてモノクロにしました。縮小していますが、びっしりと星が写り込んでいます。いずれ、カラーで撮影したい賑やかな冬の空です。
 
■係より
M31アンドロメダ銀河は、周囲のごく淡い星雲まで写っていて、見応えがあります。M42オリオン大星雲も周辺の分子雲まで浮かび上がらせていて、見事です。M42は青い成分も多く含まれているので、IR改造してないノーマルカメラでも、ここまで写し出せます。普段と違った色調のM42もなかなかのものです。最新のキヤノン5D MarkIVをお使いですが、高感度でのノイズも少ないようですし、これをIR改造したら凄いことになりそうですね。おまけの冬の天の川は、シグマの高性能シリーズArtラインの超広角20mm F1.4の作例です。開放からシャープな星像を結びますから、流星撮影でも威力を発揮しそうですね。この冬の流星群も狙ってみてください。ご投稿ありがとうございました。またお送りください。

2016年11月 3日 (木)

ぎょしゃ座とオリオン座。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「ぎょしゃ座」と「オリオン座」の作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 Photo

●ぎょしゃ座
2016年11月3日3時04分 シグマ50mm F1.4 DG HSM 絞りF2.8 プロソフトンA(W)フィルター ニコン D810A ISO800 露出時間2分 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 和歌山県
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●オリオン座
2016年11月3日2時46分 シグマ50mm F1.4 DG HSM 絞りF2.8 プロソフトンA(W)フィルター ニコン D810A ISO800 露出時間2分 SWAT-200によるノータッチ追尾 撮影地 和歌山県
 
■コメント
先日に引き続き、星座の写真撮影に出かけました。おうし座流星群と思われる流星もたくさん流れていて星空を楽しめました。風があったため露出時間をいつもの半分にしましたが、画質に大差はないようでした。ぎょしゃ座は肉眼で見ると地味ですが、天の川にひたっているため写真ではきれいに写りました。オリオン座は赤いバーナードループやエンゼルフィッシュ星雲が写ったので満足です。
 
■係より
今回は、ぎょしゃ座とオリオン座です。いよいよ冬の星座の登場です。一等星と二等星が中心ですから、星座の形もよくわかります。わずか2分の露出で、淡い散光星雲がきれいに写っています。凄い時代になりました。デジカメのおかげですね。まばゆく輝く冬の星座から澄み切った空気を感じました。どうもありがとうございます。ぜひまたご投稿ください。

2016年11月 2日 (水)

SWAT-350ノータッチ追尾によるM45プレアデス星団。

東京都八王子市の上村裕様より、焦点距離400mmをSWAT-350ノータッチで撮影したM45プレアデス星団をお送りいただきましたのでご紹介します。
 

M45

●M45プレアデス星団
2016年10月27日21時40分56秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM + EF2×エクステンダーIII (合成焦点距離400mm) 絞り開放(F5.6) キヤノン EOS 5D Mark IV(改造なし) ISO3200 150秒露出×25枚コンポジット SWAT-350ノータッチ追尾 千葉県君津市
 
■コメント
先日のアンドロメダ銀河と合わせて撮影していたM45をお送りします。こちらも同様に、400mmをノータッチ追尾で撮影しています。刷毛で掃いたようなディテールを炙り出したいのですが、もう少し露出が必要です。冬はこれからですし、晴れたらまた撮影に行きたいと思います。余談ですが、先日よりEOS 5D Mark IVを導入しています。低ノイズなのはもちろんですが、暗部を持ち上げた時にも階調が破綻しにくくなりました。
 
■係より
焦点距離400mmをSWAT-350ノータッチ追尾で撮影したM45プレアデス星団です。高感度に設定して露出を150秒に抑えることで、ピリオディックの影響を低減させる作戦です。25枚コンポジットで充分に低ノイズの高階調な画質を得ています。青い反射星雲もよく写っていますね。撮影したカメラは発売されたばかりのEOS 5D Mark IVです。なかなか高感度特性は良さそうですね。ちょっと値段が高いのが玉に瑕といったところでしょうか。来年には6D MarkIIが発売されるようなので、こちらも楽しみですね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

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