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2017年2月

2017年2月27日 (月)

マルカリアンの鎖。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、SWAT-300で撮影した「マルカリアンの鎖」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●マルカリアンの鎖
2017年2月24日0時~4時30分 コーワプロミナー500mm/F=5.6 ペンタックスK-70(無改造) ISO2500 4分露出×59枚コンポジット(総露出時間4時間) SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージ8→フトショップCS6で画像処理 撮影地 大分県佐伯市 ※反転画像は係が作成しました。
 
■コメント
オリオン座も薄明かり終了時には南中を過ぎ冬の星雲撮影も終りとなりつつあります。いよいよ、春の系外銀河の撮影が好機を迎えようとしております。今回は、その中でも華やかなマルカリアン鎖を撮影してまいりました。撮影に際して留意したのは色鮮やかな系外銀河を表現したいと思い何をすべきか悩みました。一番効果がありそうなのは撮影枚数と撮影時間と思い0時前から薄明かりが始まる直前の4時30分までの撮影となりました。画像処理が済んで作品ができた時は改めて宇宙の美しさを実感しました。それにしても、寒かったです。最低気温は-4.9℃でありました。
 
■係より
総露出時間4時間におよぶ力作です。「マルカリアンの鎖」は「マルカリアンチェーン」、「マルカリアンの銀河鎖」とも呼ばれるおとめ座銀河団の人気領域です。無数の銀河が浮かび上がり、思わず引き込まれそうな美しさです。彩度を工夫して、青や黄色の銀河の色味を表現されたのがとても印象的ですね。やはり一晩に撮影対象を絞り込めば、おのずとクォリティアップできて、仕上がり後の満足度も違いますね。お見事な作品でした。またのご投稿お待ちしております。ありがとうございました。

2017年2月26日 (日)

きらめく冬の星座たち。

千葉県流山市にお住まいのNakagawa様より、SWAT-200ノータッチで撮影した「きらめく冬の星座たち」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●きらめく冬の星座たち
2017年1月21日21時22分~ シグマ 10-20mm F3.5 EX DC HSM 10mm (絞り開放) ニコン D5500 (改造なし)  ISO4000 30秒露出×26枚コンポジット SWAT-200ノータッチ追尾 撮影地 千葉県君津市
 
■コメント
APS-Cサイズのカメラでの超広角撮影は、レンズが少なくてなかなか難しいですが、シグマの10-20mmズームを入手したので、それで冬の星座を狙ってみました。当日はリモコンを忘れてしまい、カメラ任せでは、30秒露出までの制限があり、撮影感度を高めて対応しました。撮り始めは低空に薄雲っぽい感じがありましたが、途中から薄雲が広範囲に広がり、さらに夜露の攻撃もくらって、抜群の天然ソフトフィルターを装着することになりました。(笑) なかなか雰囲気のある星景写真になったのではないでしょうか。
 
■係より
高感度ISO4000で、わずか30秒露出ですが、コンポジット枚数を稼いで、滑らかな階調を得ました。冬の星座がファンタジックな美しさで仕上がりました。周辺減光をあえて残すのも雰囲気を高める効果があるようです。とてもクールで幻想的です。Nakagawaさんからは、撮り始めのシャープな画像と天然フィルター?を使った後半の画像もお送りいただきましたので、下に掲載します。これをバランスよく合成したそうです。さすがのテクニックですね。ぜひ、またお送りください。お待ちしてます。
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撮り始めは低空に薄雲が広がっていましたが、比較的シャープに撮れました。
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後半は薄雲&夜露のダブルフィルターで、こんな出来です。これも上手く使って合成しました。

2017年2月25日 (土)

冬のダイヤモンド。

大阪府富田林市にお住まいのSI様より、「冬のダイヤモンド」の作品をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●冬のダイヤモンド
2017年2月24日23時48分 ニコンAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8 G ED(絞り開放) ソフトフィルター使用 ニコン D810A ISO3200 30秒露出 SWAT-200によるノータッチ追尾 ※下の解説画像は係が作成しました。
 
■コメント
SWAT-200で撮影した冬のダイヤモンドの写真を送ります。ソフトフィルターで星をにじませて、冬の星座の輝きを表現しました。露出30秒でも追尾撮影をすると、くっきりと星が描写されました。

■係より
14mmもの超広角+フルサイズともなると冬のハイライトが一網打尽ですね。一等星がこれだけたくさんあるととても華やかです。沈む冬の天の川もコントラストよく写っていて、美しい星景写真となりました。解説には冬の「ダイヤモンド」に加えて「冬の大三角」も入れてあります。冬の星座も夜半前にこれだけ西に傾き、季節の移ろいを感じますね。それから、SI様からは自由雲台とアルカスイスパーツを組み合わせたレポートもいただきましたので、コメントとともに掲載いたします。皆さまの撮影スタイルのご参考になれば幸いです。またのご投稿お待ちしております。どうもありがとうございました。
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これまで、SWATに自由雲台だけだと構図が非常にとりづらい方角があるという悩みがありました。また重量バランスが崩れ、自由雲台の下部のネジが緩んでしまい、ひやっとすることもありました。その解決法として、アルカスイス規格のLブラケットとクランプを使用することで縦横構図の変更が簡単にできるようにしました。海外遠征や登山で赤緯軸は持っていけないという場合の工夫としていかがでしょうか?

 

2017年2月22日 (水)

かもめ星雲とM33銀河。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、SWAT-300で撮影した「かもめ星雲」と「M33銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●かもめ星雲
2017年2月21日撮影 コーワプロミナー500+レデューサーTX07 合成焦点距離350mm/F4 ペンタックスK-70(無改造) ISO1250 4分露出×35枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージ8→フトショップCS6で画像処理 撮影地 大分県佐伯市
 M33

●M33銀河
2016年11月28日撮影 コーワプロミナー500+エクステンダー1.4× 合成焦点距離700mm/F8 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO800 8分露出×18枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージ8→フトショップCS6で画像処理 撮影地大分県佐伯市
 
■コメント
オリオン座の撮影も今回の新月期が最後の撮影となってまいりました。今回は、ステライメージ8がペンタックスのK-70のカメラに対応したので、試験を兼ねて撮影してまいりました。K5Ⅱsと同様K-70も無改造にもかかわらず、赤い天体の撮影に使えると感じました。また、ステライメージ8は、処理にはそれなりに時間がかかりますが、コンポジットの処理までは自動でやってくれるのですごく助かります。SWAT-300も使い始めて3年ぐらいになりますが、追尾精度も段々と良くなっているように感じています。きっと、エージングがうまくいっているんではないかと思っています。昨年撮影で未処理だったM33も今回処理しましたのでお送りします。
 
■係より
今回は「かもめ星雲」と「M33銀河」をお送りいただきました。どちらもその美しさに思わず見とれてしまうような出来ばえですね。かもめ星雲は35枚コンポジットで丁寧に処理していますので、ノイズも少なく、階調も豊かで素晴らしい作品に仕上がりました。ペンタックスのK-70も無改造でこれだけ赤い星雲が写るのは、これから天体写真を始める人にも参考になりますね。M33は昨年撮影したままだったそうですが、ステライメージ8にバージョンアップしたのを機に今回処理されたそうです。こちらも淡い腕の先まで見事に炙り出しています。また、中心部と腕の部分の微妙な色彩の違いまで表現されていて、とても見応えがあります。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2017年2月 7日 (火)

コーン星雲とM51子持ち銀河。

大分県佐伯市にお住まいのたくちゃん様より、SWAT-300で撮影した「コーン星雲」と「M51子持ち銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●コーン星雲
2017年2月1日撮影 コーワプロミナー500+エクステンダー1.4× 合成焦点距離700mm/F=8 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO3200 3分×41枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地大分県佐伯市
 M51

●M51子持ち銀河
2017年2月1日撮影 コーワプロミナー500+エクステンダー1.4× 合成焦点距離700mm/F=8 ペンタックスK5Ⅱs(無改造) ISO3200 3分×18枚コンポジット SWAT-300+M-GENによる一軸オートガイド 撮影地大分県佐伯市
 
■コメント
二度めの投稿です。今回はコーワプロミナー500mm+エクステンダー1.4×を使って700mm(35mm換算1050mm)で、コーン星雲とM51銀河を撮影しました。最近やっとM-GENのオートガイダーの成功率が良くなりました。これもひとえにSWAT-300の元々の追尾精度が良いため厳しい設定でもハンチングが起こりにくいためだと思っております。搭載荷重が8kgとギリギリであるため赤経、赤緯のバランス、ガイド星の選択、露出時間等細部に渡って見直しをしました。ペンタックスのK5Ⅱsが赤外領域に感度が良いと言っても限度があるため画像処理については苦労の連続でした。特に苦労したのが解像度とノイズの相反する処理で、現行の機材を使用する場合そのバランスについては永遠の課題ではないかと考えております。M51については途中で雲が出てきて撮影枚数が足りませんでした。次回の撮影ではもっと撮影枚数を増やして解像感の向上に努めたいと思っております。
 
■係より
前回の「勾玉星雲とM81M82銀河」もよく写っていましたが、今回のコーン星雲も素晴らしい美しさです。昨日の蒼月さんの作品の上部中央付近にあるクリスマスツリー星団とコーン星雲を焦点距離700mmで拡大したものです。41枚コンポジットで丁寧に仕上げていますので、階調がとても滑らかで炙り出し耐性も充分です。無改造カメラでここまで赤い星雲が写し出せるというのも特筆すべき点ですね。M51子持ち銀河は雲の影響でコンポジット枚数が足りなかったとのことですが、銀河の暗黒部を含む銀河の腕もよく描写されていています。SWAT-300とM-GENの組み合わせを使いこないしておられますね。このたびはご投稿ありがとうございました。またのご投稿お待ちしております。

2017年2月 6日 (月)

コーン星雲からバラ星雲周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、SWAT-200による「コーン星雲からバラ星雲周辺」を送りいただきましたのでご紹介します。
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●コーン星雲からバラ星雲周辺
2017年1月30日 ボーグ 71FL+レデューサー0.72×DGQ(288mm, F4.1) キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO3200 露出 コーン星雲 270秒×10枚コンポジット バラ星雲 270秒×26枚コンポジット SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) 撮影地 朝霧アリーナ
 
■コメント
年が明けて少々忙しくなり、晴れていてもなかなか撮影できずにいましたが、なんとか時間を工面して朝霧まで平日遠征を強行してきました。今回撮影したのは、オリオン座の東隣にある、コーン星雲からバラ星雲までの領域です。これまた多くの天文ファンに人気のエリアですね。終夜快晴に恵まれはしましたが、この夜は風が強くて、自作の風よけを設置しても大した効果がなく、それどころか風よけが倒れて機材に覆いかぶさってしまうことが何度かあって大変でした。おかげで、ぶれたうえに枚数も足りない画像になってしまいました。flickr(https://flic.kr/p/R8Sj7N)に大きな画像を置いてありますが、あまり拡大すると、星がいびつな形をしているのがバレてしまいますので、遠くからご覧ください(苦笑)。今シーズン中になんとかもう一度リベンジしたいところですが、果たしてそのチャンスはあるでしょうか。
 
■係より
コーン星雲付近は赤や青が入り交じり、とても美しく、人気抜群のエリアです。風に煽られながらの撮影で、とても苦労されたとのことですが、作品の星像はシャープで、風によるブレを感じさせないほどの見事な仕上がりになっています。赤い散光星雲の炙り出しも上等です。ポータブル赤道儀は非常に軽量なため、風は大敵ですね。強い風が吹きつけると、どうしても歩留まりが下がってしまいます。大きなワンボックスカーで遠征できれば、風上に置くことで効果が期待できそうですが、小型車ではなかなか難しい問題ですね。私も風の強い日は長焦点撮影は諦めてます。ご投稿ありがとうございました。リベンジ作もぜひお送りください。期待しております。
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2本の一脚に70Lのゴミ袋を切って貼りつけ、テーブルやイスに括り付けて風よけとしています。別に一脚である必要はありませんが、軽量でコンパクトに収納でき、風よけに使わないときには別の用途に使える、ということで一脚にしました。これで風速5mくらいまでの風なら充分に効果がありますが、風速が10mくらいになると、風さんはテーブルごと持っていこうとなさるので大変なことになります(苦笑)。写真は夕暮れ時のものですが、風よけのビニールがパンパンに張っています。完全に風を遮るビニールよりも少し風を通す素材の方が良いのかもしれませんが、いずれにしても、そんなに風が強い日に無理して屋外で撮影するべきではないのかもしれませんね。

2017年2月 2日 (木)

SWAT-350+ボーグ90FL、ファーストライト。

ドイツにお住まいの黒田健一様より、新規導入したSWAT-350とボーグ90FLでオリオン大星雲を撮影していただきましたのでご紹介します。
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●オリオン大星雲
ボーグ90FL+レデューサ(360mm f4)+HEUIB-Ⅱフィルター Nikon D810A ISO1600 3分露出×16枚コンポジット SWAT350+ポールマスター+M-GENによる一軸オートガイド ステライメージ7とNik Collectionで画像処理 撮影地 ドイツ ヘッセン州ゲーデルン
 
■コメント
年末に届いたボーグ90FLとSWAT350をもって、赴任先のフランクフルトに戻りました。いつもはWasserkuppeに行くのですが、冬季は近所でナイタースキーが行われているので、フランクフルトと同じヘッセン州にあるゲーデルン(Gedern)という街に行ってきました。ここは、毎年5月にかっこ「ITV Teleskoptreffen」という天文イベントが開催されるところです。撮影場所は、並木道を横断する側道横の空き地です。一面雪でした。
 
■係より
これまでSWAT-200をご愛用でしたが、年末にSWAT-350とボーグ90FLを新規導入されました。今回、記念すべきファーストライトは、やはり冬の王様、オリオン大星雲ですね。ボーグ90FLはレデューサー0.72×併用で焦点距離360mm/F4と明るくなりますので、短時間露出でもこれだけよく写ります。周辺の分子雲も見事に炙り出しました。星像もとてもシャープで、見応えのある作品です。ご投稿、ありがとうございました。ドイツでの撮影は寒そうですけど、ぜひまたお送りください。お待ちしております。
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今回はファーストライトということもあり、超メジャーなオリオン座を狙いました。SWAT-350は本当に高精度で力持ちですね。PoleMasterも併用しましたが、重い機材にもかかわらずガイドエラーは皆無でした。90FLも星像がシャープで、とても気に入りました。周辺減光も素直で、ステライメージ7の周辺減光補正でも充分対応できそうです。フラットナーとエクステンダーとの組み合わせも、早く試してみたいです。8月の米国日食は、このボーグ90FL+SWAT-350のコンビで臨む予定です。
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北の方角です。視界を遮るものがありません。地平線の上に、北斗七星が写っています。緯度が高いせいで、決して地平線に沈むことはありません。

2017年2月 1日 (水)

マルカリアンチェーン。

東京都八王子市の上村裕様より、おとめ座銀河団の「マルカリアンチェーン」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●マルカリアンチェーン
2017年1月28日1時11分54秒~ キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM 200mm(絞り開放) キヤノン EOS 5D MarkIV(改造なし)  ISO1600 5分露出×10枚コンポジット SWAT-350+M-GENによるオートガイド 撮影地 千葉県君津市 ※下は拡大トリミング
 
■コメント
今回は、欲張らずに(笑)200mmでの撮影です。M-GENを導入したことで、これまで以上に長時間露光が可能になり撮影の幅が広がります。さて、今回の狙いはおとめ座銀河団です。昨年のHUQ様の作品を拝見して、自分でも撮影してみたいと思っていました。画像は、ほぼトリミングなしです。イメージしていたよりもたくさんの銀河が視野内に写っていました。一見寂しい写真に見えますが、ピクセル等倍でそれぞれの銀河を見ていると、壮大なスケールを感じます。HUQ様の作品のように、ハイライトからシャドーまで滑らかに再現したいところですがなかなか難しいですね、今後の課題です。撮影天体も1つに絞って、十分な枚数を確保してみようと思います。
 
■係より
季節はまだまだ極寒の冬ですが、夜半を過ぎた星空は、すでに春の星座も高く昇ってきて、少しだけ季節の移ろいを感じます。今回はおとめ座銀河団に属するマルカリアンチェーンといわれるエリアを200mmで撮影されました。この画角の中にいくつの銀河があるか数えられませんが、主なものに番号を振ってみましたので、下に掲載します。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 

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あまりの数の多さに番号を振るのも時間がかかりました。(笑)

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