M78付近としし座トリオ銀河。
東京都八王子市の関原謙介様より、「M78付近」と「しし座トリオ銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
●バーナードループとM78
2017年2月26日 コーワプロミナー500+TX07(合成焦点距離350mm/F4) ニコン D810A IDAS HEUIB-IIフィルター使用 ISO1100 100秒露出×12枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2およびNeat Imageにて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 静岡県松崎町
●レオ・トリプレット
2017年3月29日 コーワプロミナー500+TX10(焦点距離500mm/F5.6) ニコン D810A IDAS HEUIB-IIフィルター使用 ISO1600 90秒露出×39枚をStellaImage7でコンポジット ニコンキャプチャーNX2にて画像処理 SWAT-350にてノータッチガイド 撮影地 静岡県松崎町
■コメント
「バーナードループとM78」は2月下旬の新月の週、以前に掲載していただいた「アンタレス周辺」を撮影したのと同じ晩に撮影したものです。この日は、とにかく風が強く、どうにか使えるコマが12枚で、トータル20分程度の露光時間での画像です。M78やバーナードループ周辺の散光星雲の濃淡をもっと写し込みたかったのですが、来年の楽しみにとっておきます。「レオ・トリプレット」はコーワプロミナーにレデューサーを付けず、焦点距離500mmでの撮影です。風はなかったのですが、今度は雲にじゃまされ、トータル1時間程度の露光時間を確保するのがやっとでした。この春はいい条件で撮影できず、もやもやがたまっています。
■係より
3月は天候に恵まれず、みなさん鬱憤が溜まってしまったようです。関原さんも約1ヶ月ぶりのご投稿となりました。オリオン座のM78星雲は、付近に広がる暗黒星雲を近くの恒星が照らして反射したものです。暗黒帯が複雑に入り組んでいて、作例でもその一端が分かります。ちょうどバーナードループの濃い部分も一緒に写せますので、人気のある構図となっています。しし座のトリオ銀河も人気の撮影ポイントで、三つ子銀河とも呼ばれます。上がNGC3628、左下がM66、右下がM65です。しし座、おとめ座、かみのけ座付近は銀河の宝庫で、このあたりならどこを向けて撮っても、何かしらの銀河が写っていることが多いです。コーワプロミーナーの星像はシャープですから、撮っていて楽しいですね。このたびは、ご投稿ありがとうございました。4月の新月期に期待しましょう。
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