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2018年4月

2018年4月30日 (月)

チリ、ラシヤ天文台からの黄道光。

チェコのアマチュア天文学者、Zdenek Bardonさんからチリにあるラシヤ天文台にて、SWAT-300で撮影した星景写真をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Zod_light_moon_bardon18_

●大気光と黄道光
2018年3月15日 Zeiss Otus 28mm F1.4 ニコン D810A ISO1600~3200 露出1~60秒 SWAT-300にて自動追尾 撮影地 チリ ラシヤ天文台のESO観測所
  
■コメント
私はチェコのアマチュア天文学者です。 2年前に大阪でSWAT-300を購入しましたが、それは素晴らしい一軸赤道儀で、私はとてもとても満足しています! パーフェクトな製品をありがとう! そのSWAT-300をチリのラシヤ天文台にあるヨーロッパ南天天文台(ESO)の観測所に持って行った際、撮影の機会がありました。
私は数週間前にチリから帰国しました。チリのラシヤ(ESOの観測所)で過ごした2週間は目覚ましいもので、天気は晴れ。私は熱心なアマチュア天文学者ですから、この機会を利用しなければなりません。滞在中に撮影した画像の一枚、「大気光と黄道光」を送ります。今回、異なる露出を合成しなければならなかったのと、新月2日前の月明かりと黄道光の処理はとても難しかったです。
 
■係より
Zdenek Bardonさん、初投稿ありがとうございます。チリにあるESO観測所からの星空です。素晴らしい透明度で低空までたくさんの星が写っています。砂漠地帯で標高2000mを超えるので、日本の空とは比較にならないほどの星空なんでしょうね。画像の上辺にM16、M17が写っています。ツアイスの28mmレンズの星像もシャープで、ため息がでる美しさです。それから、SWAT-300を絶賛していただいて、ありがとうございます。末永くご愛用ください。またの投稿、お待ちしています。

2018年4月25日 (水)

アンタレス周辺とIC4592。

東京都八王子市の関原謙介様より「アンタレス周辺とIC4592」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●アンタレス周辺とIC4592
撮影日 2018年4月21日0時30分~3時30分 Samyang 135mm F2.0 ED 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 180秒露出×54枚コンポジット 総露出時間162分 PixInsightで加算処理 ステライメージ8、PhotoshopCS6でさらに画像処理 SWAT-350とMGENによる1軸オートガイド 撮影地 静岡県松崎町
 
■コメント
申し訳ありません。蒼月様の作品とほとんどかぶってしまいました。先週金曜の晩から土曜日(21日)の未明は、久しぶりに穏やかに晴れた晩でした。(湿度が高く空の透明度はそこそこ程度でしたが、そんな贅沢は言ってられません。) さそり座も昇ってくるのが早くなり、風もほとんどなかったのでガイドも安定し、撮影した全てのコマを使う事が出来たこともあり、今回はトータル3時間近い露光時間を確保できました。この視野での撮影を2月から何度か試みていたのですが、露光時間を確保できた事で、今回なんとか満足できる結果が得られたようです。
 
■係より
前回の蒼月さんに続いて、関原さんのアンタレス周辺です。カブっても大いに歓迎です。このエリアは非常に美しく、みなさん狙ってますので、ある意味当然ですね。機材が異なるのも参考になります。蒼月さんと同じ135mmですが、関原さんは、Samyang製の135mm F2.0による作品です。F3.5まで絞って、最周辺まで鋭い星像です。3時間近い露出と上等な画像処理で、散光星雲や分子雲を見事に表現できました。あまりにも素晴らしいアンタレス周辺が続いて、私が房総で撮った作品はお蔵入りが濃厚です。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年4月23日 (月)

アンタレス周辺。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ 135mm F1.8 Artで撮影した「アンタレス周辺」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Antares

●アンタレス周辺
2018年4月21日0時40分~3時35分 シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 240秒露出×30(F2.2)+60秒露出×15枚(F2.8)+15秒露出×15枚(F2.8) SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsightで画像処理 撮影地 天城山登山口駐車場
 
■コメント
久しぶりに快晴の天気予報を受けて、融雪して間もない天城高原に行ってきました。予定ターゲットは未明の南天。関東近郊で南天を撮るならやはり天城ですね。この日の天城は透明度は今ひとつだったものの、一晩中快晴で、
珍しく風がほとんどない好条件に恵まれました。ところが、カメラ制御やオートガイドに使うPCを新しくしたばかりで、QHYカメラのドライバーをインストールし忘れるという大失態を演じてしまったのです。さすがに「今日は終わった」と諦めかけましたが、たまたま隣で撮影していた方がネットからダウンロードしてくださり、おかげで事なきを得ました。生まれて初めて「神様いた」と思いましたね(笑)。まさに九死に一生を得た思いがしました。あの方にはこの場を借りてお礼申し上げるとともに、ご覧の皆さんには、新しい機材を導入した時には事前の動作確認に手を抜いてはいけない、という教訓としていただきたいと思います。
さて、そんなこんなで撮影したのはこちら。アンタレス周辺です。SIGMA 135mm Artレンズの光学性能の高さは既に広く知られていますが、フルサイズ周辺部の星割れがほぼ解消されるという意味で、F2.2の明るさから常用できるところが素晴らしいですね。アンタレス周辺のカラフルな領域と青い馬頭星雲が程よく納まる画角も良いですね。
なお、今回の画像も高解像度版を flickr に置いてありますので、こちらもご覧いただけると幸いです。
https://flic.kr/p/2541vF4
最後に、帰りの伊豆スカイライン(滝知山展望台)から見た朝日が非常に美しかったので、それも撮ってみました。眼下の街は熱海です。かなり霞んではいましたが、一晩中撮影した後の帰り道でこういう景色に出会えると、疲れが吹き飛びますね。
 
■係より
PixInsightでの画像処理入門を連載していただいている蒼月様の最新作で、20日の夜に撮影したアンタレス周辺です。このエリアは、赤、青、黄の散光星雲に暗黒星雲や分子雲が入り混じるとてもカラフルで美しい印象的な星域です。天城の暗い空とたっぷりの露出、高度な画像処理で、シグマ 135mm Artレンズの性能を見事なまでに引き出した作品となっています。それにしてもシャープな星像ですね。フルサイズ最周辺までほとんど収差を感じさせない点像です。画像処理も申し分なく、アンタレス周辺の複雑な星雲はもちろん、右上の青い馬星雲もきれいに描出されていて、お手本となる作品です。わたしも房総でちょうど同じ構図で撮ったのですが、蒼月さんの作品があまりに素晴らしいので、ブログに掲載する気がなくなりました。(笑) ご投稿ありがとうございました。また素敵な作品を期待してます。
 Sunrise

伊豆スカイラインからの日の出。

2018年4月16日 (月)

南伊豆で撮った天の川。

前回に続いて東京都八王子市の関原謙介様より「南伊豆で撮った天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 Photo

●南伊豆で撮った天の川
撮影日 2017年4月30日 AF-S Nikkor 14-24mm f2.8G ED 14mm 絞りF4 ニコン D810A ISO1600 180秒露出×9枚コンポジット 総露出時間27分 PixInsightで加算処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 地上画像は固定にて180秒露出×1枚 PhotoshopCS6で画像合成 撮影地 静岡県南伊豆町
 
■コメント
天候に恵まれず撮影が出来ない事もあり、これまでの撮影画像を再処理してみたりしています。この天の川は約1年前の昨年4月30日に南伊豆で撮影したものですが、1年前はうまく処理が出来ず、あきらめて放置してあったものです。そこで最近の腕前(笑)で処理してみました。まだまだ「完璧」からはほど遠いですが、なんとか見られるくらいには処理できたかと思います。
 
■係より
前回の夏の天の川に続いて関原さんの天の川です。撮影は昨年の4月ですが、これまで放置してあったものを最新の画像処理テクニックで処理されたそうです。条件のよい南伊豆だけあって、天の川中心部が浮かび上がって見えます。また、無理に炙らず、とてもナチュラルに仕上げてあるのがとても良いです。最近は派手に炙った彩度もコントラストも高めな天の川をあちこちで見てるので、こういった仕上げはなんだかホッとさせてくれます。関原さんのように自身の処理テクニックを確認する意味でも、過去のデータを再処理してみるのも面白いです。デジタルならでは楽しみ方でもありますね。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2018年4月 7日 (土)

夏の天の川。

東京都八王子市の関原謙介様より「夏の天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。
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●夏の天の川
撮影日 2018年3月25日 AF-S Nikkor 14-24mm f2.8G ED 14mm 絞りF3.5 ニコン D810A ISO1600 80秒露出×24枚コンポジット 総露出時間32分 PixInsightで加算処理 SWAT-350によるノータッチ追尾 地上画像は固定にて20秒露出×11枚コンポジットをステライメージ8で加算処理 PhotoshopCS6で画像合成 撮影地 長野県南牧村
 
■コメント
夏の天の川を撮りに長野県野辺山高原へ遠征しました。と言っても、夜中に現地に着くと曇り空と強風に迎えられ、あやうく帰るところでしたが、2時半頃から晴れ上がり、なんとか撮影できました。
ここは星空を売りにして観光を振興しようとしている土地のはずなのに、とにかく空、地上とも明るく、少々ガッカリです。不要な照明ぐらい消して欲しいものです。地上風景が明るく星画像との合成に苦労しました。あまりあら探しをせずに見ていただきたくお願い致します(笑)。
 
■係より
3月下旬ともなると、もう夏の天の川の撮影が楽しめますね。今回は野辺山まで遠征しての14mm超広角による作品です。さそり座からはくちょう座まで、東の空に横たわる夏の天の川を写し出していただきました。到着時は曇っていたそうですが、撮影時には快晴になってくれて、14mm超広角でも雲ひとつない見事な作品に仕上がりました。干潟星雲から北アメリカ星雲まで、点在する赤い散光星雲も確認できますね。地上と星空を別々に撮影して合成する「新星景」と呼ばれる撮影方法は、不自然な仕上がりになりがちですが、関原さんは違和感のないとても自然な感じで雰囲気をうまく醸し出しています。右上の輝星は木星、干潟星雲の左下が火星、さらに左下が土星です。この夏はいろいろ忙しくなりそうですね。(笑) ご投稿ありがとうございました。また撮れたら、お送りください。お待ちしています。

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