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2019年7月14日 (日)

デネブ付近。

東京都八王子市の上村裕様より、はくちょう座の「デネブ付近」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
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●デネブ付近
2018年11月10日21時36分~ シグマ 105mm F1.4 DG HSM Art 絞り F2.5 キヤノン EOS 6D(HKIR改造) ISO1600 60秒露出×85枚コンポジット SWAT-350 M-GENによる1軸オートガイド PixInsightで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡
 
■コメント
梅雨入りしてしばらく経ちますが、なかなか晴れ間が少ない関東地方です。平年通りであれば今月20日前後に梅雨明けでしょうか、待ち遠しいですね。今回は、デネブ付近を105mmで撮影したものをお送りします。とは言っても最近のものではなく、昨年11月に撮影していた在庫です。(笑) シーズン終盤に撮影したもので、季節感がずれていたこともありそのままにしていました。デネブのすぐそばには、定番の北アメリカ星雲やペリカン星雲、少し離れてサドル付近にも散光星雲が広範に分布しています。天の川の中で星が非常に多い領域ですが、その中に広がる暗黒帯の濃淡も見所のひとつです。微光星を除いた画像(下)をご覧いただければ、淡くうねる様に分布するHa輝線領域がお分かりいただけると思います。ここ最近は、PixInsightに実装されている測光的手法で色合わせをするプロセス(PCC)を使用しています。この画像もそのプロセスを使用してカラーキャリブレーションしたものです。この作例の場合、全体的に赤みを帯びているようなイメージになりますが星間赤化の影響でしょうか。属人的でないこのプロセスは、撮影対象に依存せず、再現性の高い結果が得られるので気に入っています。当然ながらルールがあるわけではありませんので、選択肢の一つとしてこのような手法があるという程度にとどめていただければ幸いです。詳しくお知りになりたい方は、この作例ページでもおなじみの蒼月さんがYouTubeで公開されているTipsがおすすめです。
 
■係より
さすがに梅雨本番とあって、ご投稿もぱったりと途絶えてしまいました。在庫画像とのことですが、そんなこと言ってられない状況で、とてもありがたいです。(笑) さて、天文用に開発されたといってもいいほどのシャープなレンズ、シグマ105mm F1.4 Artによるはくちょう座のデネブ付近です。F2.5の明るさに、コンポジット枚数も85枚(総露出1時間25分)と充分過ぎるほどで、ノイズが少なく階調も豊かです。北アメリカ星雲からサドル付近にかけてのHα星雲が滑らかに描出されています。なるほど、微恒星を消した画像だと星雲の広がりがよくわかりますね。今年の関東地方は梅雨の中休みもなく、ずっと曇りか雨で、梅雨らしいといえばそれまでですが、そろそろ星空が見たくなってきました。次の新月期はぜひとも晴れて欲しいですね。貴重なご投稿、ありがとうございました。他にも蔵出し画像があったら送ってください。(笑) よろしくお願いします。

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