« フジGFX100による昇るアンドロメダ銀河。 | トップページ | 夏の天の川。 »

2019年10月16日 (水)

秋の天の川。

横浜市にお住まいの蒼月様より、シグマ135mm Artによる「秋の天の川」をお送りいただきましたのでご紹介します。

cepheus2cassiopeia_mosaic
●秋の天の川
2019年10月4日21時10分~ シグマ 135mm F1.8 DG  Art 絞りF2.2 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 露出 180秒×15枚コンポジット×5パネルモザイク SWAT-310(PHD2で一軸オートガイド) PixInsight, Astro Pixel Processorで画像処理 撮影地 静岡県朝霧高原
 
■コメント
夏場の天候の悪さにやきもきしていましたが、10月最初の週末に久々の晴天に恵まれそうだったので朝霧高原に遠征し、牧場のかぐわしい香り(笑)に包まれながら撮影してきました。もちろん、久しぶりの星空を待ち焦がれていたのは私だけではなかったようで、当日は大変多くの天文ファンで賑わいました。
今回撮影したのは秋の天の川です。ケフェウス座からカシオペヤ座に至る領域で、5パネルをモザイクして沢山の星雲・星団を一網打尽にすることができました。画角は横方向にだいたい30度くらいです。右上にアイリス星雲、右下に IC1396、左上にクエスチョンマーク星雲、そして左下にはパックマン星雲まで写っています。この領域を撮影したのは初めてだったのですが、思いのほか赤黒いことに驚きました。これは星間物質が広範囲に漂っているからで、朝日や夕日が赤いのと同じ原理で赤くなるわけですが、この辺はそれが天の川の川幅いっぱいに広がっていますね。星間物質が中央部に集中し、グレートリフト(great rift)を形成している夏の天の川とは趣がまるで違います。秋の天の川は青白い清流では決してなく、赤茶色く濁った濁流であると思った方が良さそうです。なお、こちら(https://flic.kr/p/2htn3bk)には2000万画素の高解像JPEGファイルも置いてありますので、お時間があればご覧ください。
 
■係より
この夏もずっと天気が悪くて、ご投稿は久しぶりとなりました。そんな状況ですが、お送りいただいた画像がこれまたすごくて驚きです。秋の天の川ですが、全体に赤茶色が強く表現されている効果もあってか、広範囲に広がるHα星雲の描出が見事で圧倒されますね。有名どころではIC1396、クワガタ星雲、クエスチョンマーク星雲、パックマン星雲が写っています。レンズが明るいこともあるのですが、一晩で30度ものエリアをこのクォリティで撮影できるとは素晴らしいですね。このままハート&ソウルや二重星団まで延伸して欲しいです。貴重なご投稿、ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

« フジGFX100による昇るアンドロメダ銀河。 | トップページ | 夏の天の川。 »

作例写真」カテゴリの記事