« RedCat51によるM31アンドロメダ銀河。 | トップページ | SWAT-350V-spec、590mmノータッチによるアンドロメダ銀河。 »

2019年11月11日 (月)

1200mmで撮るNGC253。

愛知県春日井市のHUQ様から、ご自宅ベランダから1200mmで撮影した「NGC253」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
Ngc2532
●NGC253
2019年10月26日~11月9日 タカハシ FS60Q + ニコンTC-20EIII + QHY367C 合成焦点距離1200mm(F20) 露出12分×6枚+16分×170枚コンポジット(総露出時間46.5時間) SWAT350V-spec + SWAT350V-spec DECモード搭載試作機による2軸オートガイド 自宅ベランダにて撮影
 
■コメント
SWAT-350 DEC モード試作機に対する秋の課題です。2週間ほど毎晩追い続けてみました。ガイドは上々。基本的に片側にしか動かない赤緯に対して、赤経は±の両側に振れるため、星像は赤経方向に伸びがちです。しかし赤経もだいたい±2~4"の範囲内に納まっているので、コンポジットした映像はご覧のようにほぼ真円です。(上が北)
新商品のマルチ赤緯ブラケットの強度は特筆モノで、ガイド中に赤緯体に振れたぐらいではガイドは揺らぎませんでした。幅広なため薄いように見えますが、アームの厚みは12mmあり、ネジ穴以外の肉抜きは無いため、ごく普通の2軸のドイツ式小型赤道儀並の強度があります。カメラ・ガイダー込みで5~7kgの鏡筒までは運用できそうです。ドイツ式に比べて、赤緯体が北にオフセットされているため、被写体が南中越えしても切り返すことなく一晩中追尾できます。片持ち式フォーク式赤道儀と比べると、赤経軸に垂直に伸びる腕の長さが極端に短いため、強度に不安がありません。両持ち式フォーク赤道儀と比べるとカメラが赤経軸上に無いため、M81/M82等の天の北極に近い被写体にも楽々鏡筒を向けることができます。来年は是非、星祭り会場等で実機に触って、頑丈さを体感していただきたいです。
 
■係より
新製品「マルチ赤緯ブラケット」の宣伝をしていただきまして、ありがとうございます。12mm厚で充分な剛性が得られることは、これまでの経験で判っていましたが、実際に実用してみないと安心できません。試作品をβユーザーのHUQさんにお願いしてテストしていただきました。DEC対応SWAT-350も何の問題もなく、1200mmもの2軸オートガイドを見事に成功させています。2軸対応であれば、低ノイズ化が可能なディザリング撮影など、高度なテクニックにも挑戦できます。今後のSWATの歩みに、ぜひご期待ください。さて、本題のNGC253はご覧の通りの迫力で、ガイドも完璧。申し分ありません。光害のひどい春日井市内の街中で46.5時間分の露出を重ねた結果は上々ではないでしょうか。空が暗い場所ならどんな作品になるんだろうと想像されますが、対象に向けててシャッターを切り、あとは朝までほったらかしで寝てしまうという撮影スタイルのため身体に負担がかからず、1コマ16分ですから枚数も増えない?ので、こういった楽しみ方もありでしょう。ウィークデーに露出を稼ぎ、週末に画像処理という人生も悪くないかも…(笑)
 
Photo_20191110134001
電源や夜露の心配がないのもベランダ撮影ならではといったところでしょうか。温度変化によるピント位置の移動はF20と暗いため、気にならないそうです。

« RedCat51によるM31アンドロメダ銀河。 | トップページ | SWAT-350V-spec、590mmノータッチによるアンドロメダ銀河。 »

作例写真」カテゴリの記事