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2020年5月

2020年5月31日 (日)

横浜で撮影したM8干潟星雲。

神奈川県横浜市にお住まいの丹羽雅彦様より、横浜市街からナローバンドで捉えた「M8干潟星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M8
●M8 干潟星雲
2020年5月30日2時49分44秒~ ビクセン R130Sf反射  焦点距離 650mm/F5 富士フイルム X-T30 STC Astro Duo-Narrowband filter  自作コマコレクター (スマホ天体望遠鏡 mAmANDA UD*ecoの接眼レンズを利用) ISO6400 露出30秒×49枚コンポジット(総露出24分30秒) SWAT-310V-specノータッチ追尾 PixInsightにて画像処理 トリミング有り 撮影地 横浜市街
 
■コメント
前回の初撮影以降、どんどん撮っていこうと張り切っていたところに今回のコロナ騒動があり、ちょっともやもやしていましたが、皆さんベランダ撮影を楽しんでいらっしゃるのを見て、私もチャレンジしてみました。横浜の空は灰色で、ベランダからは空に木星、土星、アークトゥルス、スピカくらいしか見えませんでしたが、ファインダー越しに赤い星雲が写ってきたときは大感動でした。ベランダは南西向きのためドリフト法で極軸あわせをしました。ちょっと星が卵形になっているのは、次回の宿題にしようとおもっています。望遠鏡にフィルターをつけるのは難しいため、カメラに直接つけられるクリップオン型フィルターを見つけて使っています。コマコレクターもスマホ望遠鏡の対物レンズで自作してみました。また撮影を始めてから覚えたことをブログにまとめ始めました。お時間のあるときにでも訪問ください!
https://masahiko.me/
 
■係より
コロナ自粛もあって、作例コーナーも閑古鳥ですが、そんな中、貴重な作品をお送りいただき、ありがとうございます。今回は光害が激しい横浜市街からナローバンドで撮影したM8干潟星雲です。30分に満たない総露出にもかかわらず、星雲が自然な色調で描出されていて見応えがあります。横浜で撮ったとは思えないほどの出来ですね。画像処理も上等。650mmノータッチはV-specならではといった感じですが、追尾もほぼ問題ないようです。ドリフト方で設置したとのことですが、南北に若干流れてしまったのは方位の設置精度がやや甘かったか、SWAT-310に13cm反射は、モーメント荷重を考えるとややオーバーウェイトな感じなため、各部の撓みを疑ってみる必要があるかもしれません。ホームページはとてもよくまとまっていて参考になります。
このところ、天気が安定せず、このまま梅雨入りしそうですね。次は梅雨明けの安定した快晴を期待することにしましょう。よい作品が撮れましたら、ぜひまたお送りください。お待ちしております。

2020年5月 4日 (月)

月齢7.0。

東京都八王子市の上村裕様より、「月齢7.0」をお送りいただきましたので、早速ご紹介します。
 
Moon70s
●月齢7.0
2020年4月30日19時9分~ ボーグ107FL+フラットナー1.08×+キヤノンEF 2×III+ケンコー2×テレプラス 合成焦点距離 2592mm/F24.2 ソニー α7RIII ISO800 1/50露出 品質上位50枚(179枚中)をAutoStakkert!3で合成 RegiStax6、Photoshop 2020で画像処理 SWAT-350 V-specノータッチ追尾 撮影地 東京都八王子市
 
■コメント
ご無沙汰しております。例年であれば、夏の天の川を狙うシーズンですが、新型コロナウィルスが猛威を振るっています。この事態が早く収束することを願っていますが、全国的な広がりを見ると長期化することも念頭に置かなければなりません。遠征には行けませんが、久しぶりに月面の撮影をしました。ベランダからのお気軽撮影です。シーイングはまあまあといったところでしょうか。実はこの翌日にも撮影したのですが、その日のシーイングは極上でした。両日とも、天気図、Windyで比較的期待できそうと思っていましたが、実際に撮影してみないとわかりません。こればかりは運ですね。2018年3月にお送りした月齢7.6とともに、ピクセル等倍で比較したものをおまけでお送りします。(下に掲載) 同じ光学系でもこれだけ変わります。手持ちの機材でどこまで解像できるか試してみるのも面白いですね。
 
■係より
お久しぶりのご投稿となりました。コロナの蔓延で天体撮影にも出かけづらくなり、投稿コーナーもすっかり閑古鳥です。この状況下、しばらくは家撮りがよさそうですね。そんなときは、光害のある地域なら月惑星が最高のターゲットです。上村さんも上弦一日前の月をご自宅から狙いました。シーイングはまずまずとのことですが、なかなかシャープな月面に仕上がりました。翌日はさらにシーイングよかったとのこと。極上シーイングは滅多にないので、月惑星ファンなら逃さずに撮りたいところです。私も両日とも星を撮っていましたが、製品の追尾テストだけしかしてませんでした。月面ファン失格ですね。(笑) 実は月の地平高度が高くて、ベランダからでは捉えられないんです…。このたびは、ありがとうございました。自宅撮り作品、ぜひまたお送りください。
 
Compare
同一光学系にて、シーイングによる写りの違い。4月30日よりシーイングが良好だった5月1日の方が、大きなクレーター周りのシワシワの地形がよく解像してます。口径10cmとは思えないほどの写りです。

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