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2020年7月27日 (月)

石垣島でのいて座のスタークラウド付近。

前々回に続いて横浜市にお住まいの渡辺潤様より「いて座のスタークラウド付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Star_cloud_2 
●いて座のスタークラウド付近
2020年7月23日00時24分~1時27分 シグマ 105mm F1.4 DG HSM 絞り F2.5 ニコン D850(HKIR改造) ISO800  露出時間120秒×29枚コンポジット SWAT-350V-specにてノータッチ追尾 ステライメージ8, PixInsight, Photoshopにて画像処理 撮影地 石垣市 久宇良周辺
 
■コメント
石垣島で撮影したいて座のスタークラウド付近です。南側は市街地の影響が若干あると思いますが、それでもこのクオリティの空です。今回は30枚程スタックしていますが、10枚も撮れば十分な画質を確保できると思います。この日は比較的穏やかでしたが、時おり体感5m/s強の風に煽られる状況で、2分間と若干長めの露出時間だった事もあってどの程度の追尾状態か気になっていましたが、結果全ての画像が点像を保っていました(ステライメージでガイド状態1.05以下)。周辺減光補正とスケアリングが狂っている影響でしょうか、画像下部、特に右下隅の星に強い青ハロ、青カブリ出ていました。フリンジ除去で補正できますが、完全に補正しようとすると三裂星雲の周りの反射星雲がおかしな事になってしまいます。適正なマスク処理を行えば両立できるのでしょうが、現状そこまでの技術が追いついておらず、どの程度補正を掛けるか悩みましたが、今回は全体のバランスを優先しました。なお、PixInsightのArcsinhStretchは本当に優れていて、技術の無い私でも適正に補正してくれます。蛇足ですが、石垣北部だと干潟星雲はハッキリと肉眼で確認でき、わずか20mmの双眼鏡があればオメガ星雲、ワシ星雲もハッキリと見えます。衝撃的な体験でした。
 
■係より
前々回のネオワイズ彗星に引き続き、渡辺さんの作品です。今回も新月期の石垣島とあって素晴らしい出来栄えです。最高の星空、最高のレンズ、最高の赤道儀(笑)に加えて、画像処理も上等で、ハイコントラストで彩度豊かな天の川の中心部を捉えました。中央やや下にバンビの横顔、その上にM16、M17、下にM8干潟星雲とM20三裂星雲のHα星雲を配し、銀河と複雑に入り組んだ暗黒帯が怖いくらいの迫力です。極軸の設置精度と大気差の影響を受けますが、105mmでしたら、もっと露出を伸ばしても大丈夫でしょう。石垣島シリーズ、まだ続くのでしょうか。期待してます。

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