クエスチョンマーク星雲とハート&ソウル星雲周辺。
横浜市にお住まいの蒼月様より、房総半島最先端の白浜で撮影した秋の天の川に浮かぶ散光星雲二題をお送りいただきました。コメントと合わせてご紹介します。

●クエスチョンマーク星雲周辺
撮影日:2022年10月01日 21時00分~
レンズ:シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art (f/2.2)
カメラ:キャノン EOS 6D (SEO-SP4改造)
ISO感度:1600
露出:120秒×38枚(総露出1時間16分)
赤道儀:SWAT-350 V-spec Premium (Unguided)
画像処理:PixInsight
撮影地:千葉県南房総市

●ハート&ソウル周辺
撮影日:2022年10月01日 22時45分~
レンズ:シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art (f/2.2)
カメラ:キャノン EOS 6D (SEO-SP4改造)
ISO感度:1600
露出:120秒×45枚(総露出1時間30分)
赤道儀:SWAT-350 V-spec Premium (Unguided)
画像処理:PixInsight
撮影地:千葉県南房総市
■コメント
大変ご無沙汰しております。久しぶりの投稿になりますが、先日の房総遠征時の作例2点を投稿させていただきます。いずれも秋の天の川に浮かぶ天体です。
秋の天の川は、肉眼で見ると途中で途切れているかのように見えるほど暗く細いのですが、それは大量の星間物質が広大に広がっているからです。そのため、その星間物質が広がる領域を写真に撮ると僅かに赤黒く写ります。秋の天の川は青く澄んだ清流ではなく、赤茶色く濁った濁流です。そんな濁流にのまれている今回の天体は、私は撮影すること自体があまり無いのですが、秋にも面白い形をした星雲が沢山ありますので、たまには色んな画角の機材で狙ってみるのも良いかもしれませんね。
ハート&ソウルの作例については、ソウルの隣にある淡い輝線星雲(Sh2-202)が見切れていたりして、「そこは横構図だろ!」というツッコミが全国から一斉に聞こえてきそうですが、構図を変えるのが面倒だったという無精者の作例ですので、ご容赦ください。
今回の撮影地の南房総の海岸は、風が強いときには砂と潮風が吹きつけるので、繊細な機材の持ち込みは危険かもしれませんが、南には広大な太平洋が広がるだけですので、海越しの天の川などの星景写真には絶好の撮影ポイントでしょう。
今回はそんな撮影地の都合上、車から少し離れた場所に機材を設置したのですが、そんなときにも小型軽量のSWATは持ち運びに腰を痛めることもなく、楽に持ち運べるので大変助かります。SWATの追尾精度ならオートガイドの必要もありませんので、機材や配線も減らすことができます。もともと自宅から数分歩いた公園で撮影することが多かったのですが、機材を徒歩で持ち運ぶとなるとSWAT以外の選択肢が極端に少なくなります。なお、今回も高解像度版をこちら(https://flic.kr/p/2nQZVDR)とこちら(https://flic.kr/p/2nR3eGu)に置いてあります。
■係より
SWAT-350V-spec PremiumやSWAT-330のレビュー動画を制作していただいた蒼月様による作例二題です。どちらもカシオペヤ座のWの周辺に位置しています。総露出時間は1時間16分と1時間30分と決して長時間露出ではないですが、F2.2の明るいレンズで充分な光量を確保しています。秋の天の川の中にあるので、微恒星がうるさくなりがちですが、赤い星雲や暗黒帯とのバランスをうまくとって、完成度の高い作品に仕上げています。いつもながらの素晴らしい作品をありがとうございました。
これらの天体を撮影したい方のために、40mmレンズで撮影したカシオペヤ座を下に掲載します。クエスチョンマーク星雲とハート&ソウル星雲とWの位置関係がわかります。目見当でも数回試写すれば簡単に導入できるでしょう。天の川沿いなので、他にも多くの天体が写っています。いろいろな焦点距離で楽しめますので、この秋にぜひ狙ってみてください。
シグマ 40mm F1.4 Art 絞りF2.8 キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改造) ISO1600 120秒露出×61枚 SWAT-350(V-spec β版)ノータッチ追尾 ステライメージ、FlatAidePro、Photoshop 撮影地千葉県大多喜町
« 立山天狗平の天の川。 | トップページ | 冬の天体の先駆け(すばる/カリフォルニア星雲)。 »
「作例写真」カテゴリの記事
- カシオペヤ座とアンドロメダ星雲(2026.02.09)
- 35mmF1.4で撮るさそり座(2025.05.09)
- バンビの横顔付近(2025.05.10)
- ばら星雲からバーナードループへ(2025.01.03)
- ばら星雲周辺(2024.12.22)