八ヶ岳山麓での紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
千葉県流山市にお住まいの中川様より10月21日に撮影した「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3 )」をお送りいただきましたのでご紹介します。
●紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
2024年10月21日18時半頃~ シグマ APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM 焦点距離90mm 絞り開放 ニコン D810A ISO400 露出60秒×8枚 SWAT-350V-specノータッチ追尾 DeepSkyStacker、Photoshopで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡富士見町
■コメント
19日の土曜に山梨で用があり、その夜から月曜にかけて撮影するつもりでしたが、初日は天候に恵まれず断念。翌日より星仲間の友人と合流し、長野県内に移動して撮影地へ。ロケーションは抜群に良かったのですが、肝心の西の空には雲が大きく広がっています。機材セッティングを終えて、暗くなるのを待っていると、地元の方が5、6人いらっしゃったのですが、あまりの雲の多さに早々に諦めて帰り支度をされてるようでした。このとき友人が彗星を見つけました。「見つけた!」って叫んだつもりなんですが、私が彗星を捕まえようとしてる間に地元の皆さんは帰ってしまったようです。この日は雲の合間から時折姿を見せるだけで、撮れ高はイマイチにも届かないイマ3くらい。翌21日(月)の天気回復にかけます。わざわざ会社を休んでいるので、これで撮れなかったらがっかりです。月曜の朝は雲ひとつなく素晴らしい快晴です。昼過ぎに候補地のいずれかに行くのを決めることにして、それまでは諏訪の温泉でまったり過ごします。GPVやひまわりの衛星画像を駆使して候補地を八ヶ岳山麓に決定し、早々に向かいました。途中、空を見上げると雲が増えていて多少不安がよぎりましたが、撮影地に到着する頃には絶好の快晴になってました。明るいうちにセッティング終え彗星の登場を待ちます。またまた友人が発見してくれて、地平線近くの雲の中に入ってしまうまで、好条件で撮影できたのが上の画像です。
■係より
雲に邪魔されて泣き笑いあり、おまけに温泉付きの楽しい甲信の旅で、会社を休んだ甲斐があったということでしょう。お送りいただいた画像はシグマの旧タイプ70-200F2.8ズームですが、なかなかシャープな星像でまだまだ充分に現役で使えそうです。彗星の長い尾とアンチテイルもナチュラルに表現されて、美しい仕上がりになってます。彗星を見つけるのが得意な星仲間がいるようでなによりでした。(笑) またよい写真が撮れたらぜひお送りください。ご投稿ありがとうございました。
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