ばら星雲周辺
神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、シグマ105mm Artで撮影した「ばら星雲周辺」をお送りいただきました。早速ご紹介します。
●ばら星雲周辺
2024年12月3日 0時25分~ キヤノン EOS6D(SEO-SP5) シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.5 ISO1600 60秒露出×120枚(総露出2時間) SWAT-350にてノータッチ追尾 Siril、Photoshop Elementsで画像処理 撮影地 山梨県河口湖町西湖
■コメント
紫金山-アトラス彗星もひと段落した12月初め、快晴の予報に星撮りに出かけました。予報に反し雲が出たり濃霧が出たりと散々でした。それでも何とか撮影をすることができました。ばら星雲を中心に構図をとりましたが、右下が空きすぎているので最初は失敗したと思いました。しかし画像処理を進めると何やらモクモクしたものが出てきました。この場所に分子雲(?)があるのを知らなかったので驚きました。F値が明るいレンズのおかげで写ったのでしょうか。画像処理が中々上手くいかず、これが精一杯といったところです。星雲強調フィルターを使っていないので赤い星雲の写りは弱いですが、赤い星雲でも様々なニュアンスが見られて興味深いです。この画像の西側にはオリオンの星雲群がありますが、そこに繋がっていそうなので今度横位置にして撮ってみたいと思っています。
シグマ 105mm F1.4Artは重量級で星像はとても鋭く、赤道儀の各部の撓みや緩みが敏感に星像に現れます。剛性の高いSWATは安心して任せられ気に入っています。
今年もあっという間に押し迫ってしまいました。異常気象と言われて激しい天気が多くなっていますが、何とか穏やかな冬になってほしいものですね。
■係より
いよいよ冬の天体の撮影シーズンに入ってきましたね。多くの一等星が輝く賑やかな星空は冬の澄んだ空気と相まって、このうえない美しさです。お送りいただいたバラ星雲付近は、105mmレンズの写野一杯に多くのHα天体が写り込んで、見応えのあるエリアです。いろいろな焦点距離で個々の天体を狙ってみるのも面白いと思います。今回F2.5で2時間の総露出なので淡い分子雲も姿を現し始めています。冬の撮影は寒さとの戦いですから、人も機材もしっかりした防寒対策が必須ですね。ご投稿、ありがとうございました。また新作が撮れましたら、ぜひお送りください。
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