作例写真

2020年10月26日 (月)

ぎょしゃ座の星雲・星団。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、RedCat51による「ぎょしゃ座の星雲・星団」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●ぎょしゃ座の星雲・星団
2020年10月21日3時21分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 キヤノン EOS Ra 120秒露出×30枚コンポジット(総露出60分) SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 静岡県富士宮市西臼塚
 
■コメント
ご無沙汰しております。春から夏と本当に雨が多かったですね。ようやく秋晴れになった10月20、21日は、久しぶりにたっぷりと星撮りが出来ました。とても良い透明度に恵まれ、クリアーな画像が得られました。EOS Raを使い始めましたが、ノイズが大変少なくミラーのケラレもないため、この画像はダーク減算もフラット補正もしてありません。ものぐさな私にはありがたいカメラです。RedCat51も使い慣れてきて、コンスタントにシャープなピントが出せるようになってきました。このぎょしゃ座の領域は、適度な微恒星が均一に散らばっていて、星像を見るのに良いように思います。ピクセル等倍で中央と周囲を300ピクセルで切り取った画像も添付(下に掲載)しました。SWATは常に安定した追尾でシャープな星像を生かしてくれます。
 
■係より
ずっと天気が悪い状態が続いていましたが、待ちに待った新月期の晴れに多くの方が出かけたようです。原田さんは透明度のよい貴重な晴れを活かしてぎょしゃ座の中心部をねらいました。今回から赤い星雲が写るEOS Raに変わっていることもあって、ぎょしゃ座の散光星雲がとてもよく描出されています。右の大きな星雲が勾玉星雲、その左がIC410です。中央やや上のばらけた散開星団がM38、左がM36です。ぎょしゃ座のハイライトを一網打尽にした構図も申し分ありません。それにしてもRedCat51の星像はとてもシャープで気持ちよいですね。SWAT-310ともベストな組み合わせで、使いやすいと思います。このセットでぜひ冬の星雲も狙ってみてください。ご投稿ありがとうございました。次回作もお待ちしています。
 
Magatamatoubai300
EOS Raで撮ったRedCat51のピクセル等倍画像。中心部はもちろん、周辺や四隅の星像もなかなかのものですね。

2020年10月23日 (金)

M45プレアデス星団。

SWAT-350V-spec Premiumのβテストをお願いしているKAGAYA StudioのKAGAYA様より「M45プレアデス星団」をお送りいただきました。素晴らしい作品を早速ご紹介します。
 
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2020年10月22日 BORG 107FL(600mm F5.6) +マルチフラットナー1.08×DG 焦点距離640mm F6 キヤノンEOS 5D Mark III(SEO-SP4改造) ISO1600  露出5分×20枚スタック トミング有 unitec SWAT-350V-spec Premiumにてノータッチ追尾
 
■コメント
昨夜、BORG 107FL+フラットナー1.08×(焦点距離640mm F6)で5分のノータッチ追尾をしてみました。風が若干あり、完璧な点像にはなりませんでしたが、問題ありませんでした。無風であればさらによくなると思います。すさまじい性能です。ありがとうございます。これからも愛用させていただきます。
 
■係より
あの芸術的作品を多数発表しているKAGAYAさんからのご投稿です。以前からSWAT-350V-specをご愛用いただいてましたが、先日Premium仕様にアップデートしていただき、今回が初の撮影となります。640mmで5分間のノータッチ追尾で、風を受けて若干流れたとのことですが、このブログに掲載される解像度(1600dpi)だと拡大しても流れはわからないほどです。作品はM45プレアデス星団。青い反射星雲の箒で掃いたようなスジ模様が美しいです。背景に広がる分子雲も描出されていて見事な作品となりました。このたびはご投稿ありがとうございます。ぜひまた素敵な作品をお願いします。
SWATはKAGAYAさんはじめ、吉田隆行さん、飯島裕さんなど名だたるプロカメラマン、そして出版分野では天文ガイドの西條善弘さん、天文リフレクションズの山口千宗編集長などプロフェッショナルなみなさんが愛用しています。プロが使うのには理由があります。それはSAWTが誇る揺るぎない追尾精度と信頼性です。
KAGAYA Studioさんのサイトはこちら、Facebookはこちら、Twitterはこちら。ぜひご覧ください。
 
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KAGAYAさん愛用のシステム。SWAT-350V-spec Premiumにマルチ赤緯ブラケット、回転ユニットでボーグ107FLを搭載しています。

2020年10月 6日 (火)

ケフェウス座のHII領域。

天文リフレクションズの山口編集長より、「ケフェウス座のHII領域」と題したナロー+RGBの作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●ケフェウス座のHII領域
2020年9月20日21時51分~26時57分 シグマ 105mm F1.4 Art 絞り F2 SONY α7S(フィルターレス改造) RGB Baader Lフィルター 30秒露出×50枚 2モザイク Optolong L-eNhanceフィルター 30秒露出×70枚 2モザイク フラット×32 ダークなし SWA-310 V-spec DeepSkyStackerで2x Drizzle コンポジット、ICEでモザイク、Photoshopで調整 撮影地 熊本県産山村
  
■コメント
ケフェウス付近のHII領域をワンショットナロー+RGBの2枚モザイクで撮影してみました。2枚モザイクですが、今後の追加撮影も考えて銀河座標でモザイクできるように28°傾けたフォーク構成です。以前に西オーストラリアで撮影したときは薄いプレートだったので若干たわみの影響があったのですが、赤経のベースのプレートを新発売の12mm厚アリミゾレール2にすることで剛性が大幅にアップし、はるかに安心して撮影ができました。Optolong L-eNhanceは狭帯域のワンショットナローなので青い星が出にくいので、RGBでも撮影しブレンドしています。
 
■係より
天文リフレクションズ山口編集長の投稿2作目はケフェウス座のHα星雲を見事に浮き上がらせたナロー+RGBの作品です。右のIC1396から左のクエスチョンマーク星雲にかけてのHα星雲がこんなにもくもくと描出できるとはすごいです。さすが編集長です。今回は今後銀河座標に沿うように追加撮影することを考えて3軸で撮影しています。3軸目の回転軸が天の川の極の方向(かみのけ座)に向くようにして、、天の川に沿って撮影していけば、ズレや歪みが少なくなり、モザイク合成がやりやすくなります。今後、大パノラマ作品への夢が広がりますね。でも105mmだとパネル数が多くなって大変そうですが…(笑)  次回作はカシアペヤ座からペルセウス座にかけてでしょうか? 撮影されたら、ぜひお送りください。
 
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今回の撮影風景。強化されたアリミゾレール2をベースにサードパーティーのアルカスイス互換パーツを組み合わせて、旧型のシンプルフォークDXを3軸目としています。背景に写ったミニがオシャレです。

2020年10月 5日 (月)

M31アンドロメダ銀河。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、秋の代表的な巨大銀河「M31アンドロメダ銀河」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●M31アンドロメダ銀河
2020年9月28日3時42分~ ビクセン FL55SS+フラットナー 焦点距離 312mm F5.7 ニコン D7200(フィルター換装)1.3×クロップモード ISO3200 露出240秒×14枚コンポジット SWAT-310V-spec+PHD2オートガイド RSacker, RawTherapee, DSS, ImageMagick(2x2binning), AfPhoto, CNX2等で画像処理 撮影地 愛媛県砥部町
 
■コメント
撮影日は終夜10m超の風が吹いており、ガイドグラフが跳ねてドリフトでの調整に難儀しました。撮影開始まで予想外に時間を浪費してしまったため、段階露光を断念し適正露出より1EV程度アンダーで撮影しました。いつも使っているdcrawは非線形の処理がほとんど入らないため、飽和箇所の対処が困難なのでRawTherapeeで現像し、後工程で暈しを入れてごまかしました。よく見ると少し怪しいところがあります。銀河が少し湾曲しているため、北を上にすると立体感が損なわれるため、意図して北が右の横構図にしました。
 
■係より
ビクセンの55mmフローライト鏡筒による作品です。50mmクラスのアポクロマート屈折は数社から発売されていますが、どれも高性能で、FL55SSも素晴らしくシャープな星像です。この作品はクロップモードで撮影することで、周辺部をカットしてますので、周辺まで充分シャープな星像を確保できました。M31アンドロメダ銀河は明るくて巨大なため、焦点距離が短くても大迫力で写せる唯一の系外銀河です。ポータブル赤道儀でも気軽に狙えますね。秋の長雨も終わって、これからは天候に期待できそうです。ぜひ、またお送りください。よろしくお願いします。

2020年9月 7日 (月)

M8干潟星雲とM20三裂星雲。

天文リフレクションズの山口編集長より初投稿いただきました。いて座の「M8干潟星雲とM20三裂星雲」です。
 
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●M8干潟星雲とM20三裂星雲
2020年8月16日20時30分~ SVBONY SV503(口径80mm 焦点距離560mm)+タカハシマルチフラットナー×1.04 焦点距離582mm F7.3 キヤノン EOS6D(SEO-SP4改造) 30秒露出×191枚コンポジット SWAT-310V-specにてノータッチ追尾 DeepSkyStackerでコンポジット、FlatAidProで対数現像、かぶり補正 Photoshopで調整 撮影地 福岡県東峰村
 
■コメント
この夏は主にマルチ赤緯ブラケットによるドイツ式構成で使用していました。バランスウェイトや赤緯軸などいろいろ重いのですが、機材の大小にかかわらず同じ構成であまり考えなくても使えるのがドイツ式のメリットだと感じました。画像はSVBONYのSV503(D=80mm Fl=560mm)によるものです。ノータッチガイドの30秒露出ですが、ガイドの歩留まりはほぼ100%でした。SWATの信頼感は抜群です。
 
■係より
天文リフレクションズ編集長の山口千宗さんからの初投稿です。SVBONY社の80mm ED屈折にタカハシのマルチフラットナー×1.04を組み合わせています。SVBONY社は中国メーカーのようです。SV503については山口さん自身が詳細なレポートを掲載していますので、ぜひこちらをご覧ください。さて作品は夏の代表的星雲M8干潟星雲とM20三裂星雲です。焦点距離が600mm近いこともあって、フルサイズでも大迫力です。写真で見る限り、とてもシャープでなかなの光学性能のようです。追尾はV-specですからノータッチ30秒だとロスはほぼ出ません。強い風に煽られたりした時に流れるくらいですね。山口さん、ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。天文リフレクションズのサイトはこちらです。Facebookはこちら。天リフさんもよろしくお願いします。
 
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撮影風景。なかなかバランスよい組み合わせですね。

2020年8月28日 (金)

北アメリカ星雲とペリカン星雲。

東京都にお住まいの志賀直彦様より「北アメリカ星雲とペリカン星雲」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●北アメリカ星雲・ペリカン星雲
2020年8月20日0時41分から キヤノン EF70-200F2.8LII/200mm 絞りF3 HEUIB-IIフィルター キヤノン EOS 6D(IR改造) ISO2500 露出90秒×31枚コンポジット SWAT-350V-specによるノータッチ追尾 Photoshopで画像処理 撮影地 群馬県妙義山
 
■コメント
手前味噌ですが、フィーストライトの1枚をお送りいたします。初めての観測場所で初めての赤道儀でしたので、セッティングや撮影対象の導入など試行錯誤しながらの観望でした。200mmでの撮影をしてみましたが、初めてにしては満足な結果でした。追尾精度の高さに買って良かったと実感しました。PCでのデータ処理もまだまだ勉強です。これから、楽しみながら使いこなしていきたいと思います。
 
■係より
SWAT-350V-specでの初作品をお送りいただきました。慣れない機材で試行錯誤とのことですが、出来上がった作品は見事のひと言です。はくちょう座の代表的な散光星雲「北アメリカ星雲」と「ペリカン星雲」を200mmでバランスよく捉えています。V-specは高精度な追尾性能が魅力です。200mmでしたら、露出時間をもっと伸ばしても大丈夫です。400mmクラスでも数分は流れない性能を持っていますので、ぜひ撮影を楽しんでいただければと思います。ご投稿、ありがとうございました。また撮影されましたら、お気軽にお送りください。お待ちしております。

2020年8月 4日 (火)

みなみのかんむり座・北部周辺。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、「みなみのかんむり座・北部周辺」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●みなみのかんむり座・北部周辺
2020年6月22日, 23日 ニコン Ai-S 180/2.8 ED 絞りF4 ニコン D7200(フィルター換装) ISO1600 露出180秒×70枚コンポジット SWAT-310V-specによるノータッチ追尾 RSacker, dcraw, DSS, Afphoto, CNX2等で画像処理 撮影地 愛媛県東温市
 
■コメント
かねてより撮りたかった対象なのですが、撮影の頃合いが梅雨時期となるため、ずっと見送りとなっていました。今年は時宜を得ることができ、ようやく撮影することができました。この対象は当地での南中高度が約19度と低いため、一夜で数時間の露出をかけることができず、二日間に渡って撮影を行いました。露出時間の割りにS/Nが稼げず、ノイジーな結果となったのが残念です。
 
■係より
これまたマニアックな対象ですね。いつもながらの見事な処理で、たなびく暗黒帯と分子雲を描出しました。立体感があって素晴らしい出来栄えです。 みなみのかんむり座はいて座の南、さそりの尻尾の東側ですから、南中高度が低く、撮影の条件はよくありません。そのエリアの分子雲を狙うには適切な時期と透明度などの条件が揃うことが必要です。山田さんは梅雨の晴れ間に二日間にわたって撮影して、3.5時間分の露出を得ました。青い反射星雲の上の星がR星でその左下の反射星雲にNGC6729のナンバーが振られています。R星の右上の分子雲からちょっと離れたところにある星っぽいのは球状星団のNGC6723です。このエリアはみなみのかんむり座といて座の境界で、NGC7623はいて座に属しています。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。

2020年7月31日 (金)

石垣島での彼岸花星雲と出目金星雲。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、石垣島シリーズ第四弾!「彼岸花星雲と出目金星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●彼岸花星雲と出目金星雲
2020年7月19日23時00分~24時15分 コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL + TX07-T (350mm F4.0) ニコン D850(HKIR改造) ISO3200  露出時間120秒×15枚コンポジット(周辺を約5%ほどトリミング) SWAT-350V-spec+MGEN-3による一軸オートガイド ステライメージ8, PixInsight, Photoshopにて画像処理 撮影地 石垣市 久宇良周辺
 
■コメント
石垣島らしい対象という事で、彼岸花星雲と出目金星雲を撮影してみました。左下のさそり座レサートを見て頂くとわかる通り、時折薄雲が流れる状況だったため、ベストな条件とは言えませんが、それなりに満足のいく結果が得られました。ただ、背景が意外と汚いですね、作例をあまり見かけないのは、低緯度に加えて、今ひとつ見栄えがしない点にもあるのでしょうか。今回、PROMINAR用には別途2軸ガイドの赤道儀を用意していて、SWATのSIGMA 105mmと平行して撮影予定だったのですが、現地にてこの赤道儀が低緯度に対応していない事が判明し、急遽PROMINARもSWAT-350で撮影する事になりました。無風であればノータッチでも大丈夫な350mm/2分のガイドですが、そこは風の強い石垣、常時体感2~3m/sの風が吹いており、頻繁に5m/s強の風に煽られる状況の中、1軸ガイドはしていても半分程度使えれば思っていましたが、結果的には雲が掛かったカットを除いた16枚中、15枚が許容範囲内(ステライメージでガイド状態1.06以下)と想像以上でした。実際、ガイドグラフを見ていても振動の収束が非常に早く、改めて剛性の高さを実感させられます。ダブル雲台ベースからマルチ赤緯ブラケットにアップグレードしたおかげもあるのでしょうか。常に期待を上回る結果を残してくれるSWAT-350は正に信頼の置けるパートナーという感じです。
 
■係より
石垣島シリーズ第四弾は、緯度の低さを活かして、彼岸花星雲と出目金星雲をコントラストよく捉えました。今回はコーワのプロミナー+レデューサーの組み合わせで、350mm F4でクローズアップです。とてもシャープな光学系をガイドの乱れもなく、完璧に追尾しました。若干薄雲があったとのことで、左下の輝星に滲みがみられますが、かえってソフトフィルターのような雰囲気を醸し出していて、なかなかいいですね。コメントに「背景が汚い」と書いてますが、、そんなとこなくて、これで正解じゃないでしょうか。天体写真の名手、吉田隆行さんの作品と比べても特に不自然さは感じません。出目金星雲の右下方向にエビ星雲があります。高度が低く本土ではなかなか撮りにくい対象です。次回石垣島へ行った際に、ぜひ狙ってみてください。連投していただいた「石垣島シリーズ」はなんとも羨ましい星空でした。どうもありがとうございました。ぜひまたお気軽にご投稿ください。お待ちしております。

2020年7月29日 (水)

石垣島でのアンタレス付近。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、石垣島シリーズ第三弾!「アンタレス付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Antares
●アンタレス付近
2020年7月21日22時25分~23時41分 シグマ 105mm F1.4 DG HSM 絞り F2.5 ニコン D850(HKIR改造) ISO800  露出時間120秒×27枚コンポジット SWAT-350V-specにてノータッチ追尾 PixInsight, Photoshopにて画像処理 撮影地 石垣市 久宇良周辺
 
■コメント
石垣島で撮影した、アンタレス付近の星雲です。緯度が低く、光害が極めて少ない石垣という事で、今回最も撮影したい対象の一つでした。ただ条件が良い石垣と言っても、撮影地から南西側は市街地があってその影響は避けられず、また湿度が高い為か低空は想像以上に背景が赤カブリしてしまうため、比較的高度が高い時間帯に撮り直しています。最高の条件を求めるならば、もう少し早い時期に市街地が被らない場所を選ばないといけないですね。この日は比較的穏やかでしたが、時おり体感5m/s強の風に煽られる状況で、2分間と若干長めの露出時間だった事もあってどの程度の追尾状態か気になっていましたが、結果全ての画像が点像を保っていました(今回の画像処理には使用していませんが、ステライメージでガイド状態を見ると1.07以下)。今回の撮影にはHKIR改造したD850を使用しています。D810Aと比較しても実効感度が高く、長時間露光のノイズが極めて少なく(画像処理エンジンで消していると思われるため、賛否意見が分かれると思いますが)、ライブビューも見やすいため、マウントの減光を除けば天体撮影に非常に向いたカメラだと思います。ただ、天体改造している影響なのか、青が出づらいのが悩みです(青い馬星雲も青白くなっています)。
 
■係より
石垣島シリーズ第三弾はアンタレス付近です。石垣島のアンタレス付近の地平高度は東京より10°ほど高くなった約40°ですから、条件的にかなり有利です。今回はその好条件をフルに活かした作品となります。アンタレス付近のカラフルな星雲が、見事に描出され、銀河方向に伸びる暗黒雲も立体感を持って表現されています。素晴らしい出来栄えです。ネオワイズ彗星いて座のスタークラウド付近、そしてこのアンタレス付近と、うっとりするような作品を投稿していただき、どうもありがとうございました。次回作もお待ちしております。

2020年7月27日 (月)

石垣島でのいて座のスタークラウド付近。

前々回に続いて横浜市にお住まいの渡辺潤様より「いて座のスタークラウド付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●いて座のスタークラウド付近
2020年7月23日00時24分~1時27分 シグマ 105mm F1.4 DG HSM 絞り F2.5 ニコン D850(HKIR改造) ISO800  露出時間120秒×29枚コンポジット SWAT-350V-specにてノータッチ追尾 ステライメージ8, PixInsight, Photoshopにて画像処理 撮影地 石垣市 久宇良周辺
 
■コメント
石垣島で撮影したいて座のスタークラウド付近です。南側は市街地の影響が若干あると思いますが、それでもこのクオリティの空です。今回は30枚程スタックしていますが、10枚も撮れば十分な画質を確保できると思います。この日は比較的穏やかでしたが、時おり体感5m/s強の風に煽られる状況で、2分間と若干長めの露出時間だった事もあってどの程度の追尾状態か気になっていましたが、結果全ての画像が点像を保っていました(ステライメージでガイド状態1.05以下)。周辺減光補正とスケアリングが狂っている影響でしょうか、画像下部、特に右下隅の星に強い青ハロ、青カブリ出ていました。フリンジ除去で補正できますが、完全に補正しようとすると三裂星雲の周りの反射星雲がおかしな事になってしまいます。適正なマスク処理を行えば両立できるのでしょうが、現状そこまでの技術が追いついておらず、どの程度補正を掛けるか悩みましたが、今回は全体のバランスを優先しました。なお、PixInsightのArcsinhStretchは本当に優れていて、技術の無い私でも適正に補正してくれます。蛇足ですが、石垣北部だと干潟星雲はハッキリと肉眼で確認でき、わずか20mmの双眼鏡があればオメガ星雲、ワシ星雲もハッキリと見えます。衝撃的な体験でした。
 
■係より
前々回のネオワイズ彗星に引き続き、渡辺さんの作品です。今回も新月期の石垣島とあって素晴らしい出来栄えです。最高の星空、最高のレンズ、最高の赤道儀(笑)に加えて、画像処理も上等で、ハイコントラストで彩度豊かな天の川の中心部を捉えました。中央やや下にバンビの横顔、その上にM16、M17、下にM8干潟星雲とM20三裂星雲のHα星雲を配し、銀河と複雑に入り組んだ暗黒帯が怖いくらいの迫力です。極軸の設置精度と大気差の影響を受けますが、105mmでしたら、もっと露出を伸ばしても大丈夫でしょう。石垣島シリーズ、まだ続くのでしょうか。期待してます。

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