作例写真

2021年3月21日 (日)

アンタレス付近。

東京都にお住まいの上村裕様より、長野県の原村で撮影した「アンタレス付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●アンタレス付近
2021年3月15日3時0分~ シグマ 105mm F1.4 DG HSM | Art 絞りF2.5 露出120秒×49枚コンポジット ISO1600 キヤノン EOS 6D(HKIR) PixInsight、Photoshop CCにて画像処理 SWAT-350 V-spec Premium βにてノータッチ追尾 撮影地 長野県諏訪郡
 
■コメント
今月の新月期は快晴に恵まれ、久しぶりに近場に遠征し撮影しました。対象は、薄明前に昇ってくるさそり座付近です。SWAT-350 V-spec Premium βでノータッチのお気軽撮影です。露出は2分と短いですが、薄明までのおよそ1時間半、追尾エラーなく歩留まり100%でした。ノータッチでも正確に追尾してくれるので、安心して放置できます。特に複数の機材を展開される方にとっては非常に重要な部分かと思います。さそり座頭部に淡く広がるのはSh2-1、Sh2-7ですが、この時期だと昇ったばかりの高度では透明度が悪く、強力なストレッチに耐える画像を撮影するのはやや難しいです。4月~5月の南中前後にじっくりと撮影したい対象です。濃く広がる分子雲と色鮮やかなこの領域は望遠でも広角でも毎年狙いたくなる領域ですね。
 
■係より
ここ数ヶ月、コロナ自粛のせいか作例画像の投稿がパタッとストップしてました。久しぶりのご投稿は、夏を感じさせる「アンタレス付近」です。早いもので、明け方には、もう夏の天体が撮れる季節なんですね。この時期、冬と夏の天体が一晩で楽しめます。さて、作例のアンタレス付近はデジタル時代になってそのカラフルさから人気の撮影領域になりました。広角で天の川を取り込んだり、望遠でアンタレスまわりを拡大したり、さまざまな画角で楽しめます。ぜひ梅雨入り前までにじっくり撮影していただきたい領域です。上村さんのいつもながらの美しい仕上がりはさすがです。ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。
 
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撮影風景。SWAT-350V-spec Premiumにはアンタレス付近の撮影に最適な低空モードを搭載予定です。

2020年12月24日 (木)

馬頭星雲とM78とLDN1622。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、RedCat51による「馬頭星雲とM78とLDN1662」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●馬頭星雲とM78とLDN1622
2020年12月17日 23時18分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 キヤノン EOS Ra 180秒露出×26枚コンポジット(総露出78分) SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 静岡県富士宮市朝霧アリーナ
 
■コメント
投稿が遅くなりましたが、今年最後の新月期、朝霧アリーナに遠征してきました。今回はいつものISO3200で2分露出を、ISO1600で3分露出にしてみました。ISO1600の方が星雲の描写は良いように思います。30枚中数枚に2ピクセルほど流れがありました。最小星像が3×3ピクセル程ですので、どうしても目についてしまいますが、コンポジットすれば全く問題ないレベルだと思います。デジタル化に伴って光学系もとてもシャープになってきたので、赤道儀には厳しい時代になりました。オートガイドにすれば良いのでしょうが、観測所のない遠征族の小型機材派としては、コンピュータなしでいけると大変ありがたいです。おまけに腰痛持ちなので機材は出来る限り軽く少なくしたいです。今回もダーク減算、フラット補正なしのナシナシ処理です。複数の対象を入れることが出来る焦点距離ですので、構図を考えるのも楽しみです。人工衛星が多いのですが、クリッピングでコンポジットをすると星雲の微妙な所に影響があるような気がするのですが・・・。本年もいろいろお世話になりました。良いお年をお迎えください。
 
■係より
今年も残すところ一週間となりました。コロナウィルスのせいでとんでもない一年になってしまいましたが、三密を避けられる天体撮影は比較的安心な趣味として、気を配りながらも楽しまれた方も多かったようです。来年はワクチンが行き渡って、一日も早く普段の生活に戻って欲しいですね。
さて、原田さんの作品はオリオン座のバーナードループの上部をとりまく天体です。今回はいつもより感度を下げて露出を延ばし、一枚のクオリティを上げての撮影です。ガイドエラーのリスクは上がりますが、枚数が減りますので後の画像処理が楽になりますね。2~3分露出は、そういった意味でのバランスが取れた露出時間と思います。総露出1時間18分で、赤い星雲もよく描出できていて、仕上げも申し分ありません。素晴らしい作品になりました。赤道領域は静止衛星銀座ですからσクリップはやむを得ないでしょう。個人的に画質の低下は気になったことはありませんが、σクリップありとなしで星雲の細部を比較してみても面白いかもしれません。影響があるようなら、衛星の軌跡部分を選択的に比較暗で合成すれば良いかと思います。追尾エラーについては、EOS Raに250mmレンズの組み合わせだと1ピクセル4.4秒角ですから2ピクセルの流れは8.8秒角となります。SWAT-350/310(スタンダードモデル)のピリオディックモーション±7″前後は、一周期(約7分)で14秒角のズレになります。これはRaと250mmレンズの組み合わせだと3.2ピクセルです。モーションのカーブを考慮しない単純計算では、3分露出だとすべてのカットに1~2ピクセルの赤経方向の流れが想定されます。撮影対象は赤道付近で一番Pモーションの影響が大きいエリアなので、30枚撮って2ピクセルの流れが数枚しかなかったということは、なかなか優秀な結果ともいえますね。今年は多くのご投稿、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします!

2020年11月17日 (火)

クリスマスツリー星団付近(V-spec Premiumノータッチ)。

横浜市にお住まいの渡辺潤様より、三浦半島先端の城ヶ島で撮影した「クリスマスツリー星団付近」をお送りいただきましたのでご紹介します。

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●クリスマスツリー星団付近
2020年11月15日 3時22分~4時56分 コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL+TX07-T (350mm F4.0)  ZWO ASI2600MC Pro(GAIN=100) サイトロンジャパン LPR-Nフィルタ 180秒露出×30枚コンポジット SWAT-350 V-spec Premium(ノータッチ追尾) PixInsight, Photoshop, Neat Imageにて画像処理 撮影地 神奈川県三浦市城ヶ島
 
■コメント
入手したてのSWAT-350 V-spec Premium(モニター仕様)のシェイクダウンと言う事で、城ヶ島で撮影してきました。クリスマスツリー星団は天の赤道近くのため条件はより厳しく、また海辺で比較的風がある事も考慮し、露出時間は3分に切り詰めて撮影しています。結果は31枚中明らかに風で流れた1枚を除いた30枚を使用する事ができました。厳しめに見ても31枚中26枚は使用でき、80%を超えていますので、充分な成功率です。風さえ穏やかであれば、5分程度には伸ばせそうでした。
今回他の対象を撮影した結果を見ても、Premiumでこの程度の焦点距離、露出時間であれば、もはや追尾精度は気にする必要が無く感じられます。それよりも極軸合わせの精度、機材のたわみ、バランスの取り方などの影響が大きく、この点はそれなりに使いこなしの能力が求められるところでしょうか。
ちなみに、城ヶ島は首都圏から近い割にはそこそこ撮影できます。と言っても、北、東側は光害が酷く、南から西側の対象に限られますが。ただ、かなり強い画像処理を行うため、今回の対象では90分程度の総露出時間では不十分で、できれば3時間程度の露出時間は確保したかったところです。
 
■係より
開発中のV-spec Premium(モニター版)での初撮影です。モニター版は予定している製品版と同様のスペックで、β版に比べ、南半球回転でのPEC精度を大きく改善した仕様です。北半球回転はβ仕様と変わりません。今回、焦点距離500mmで3分間のノータッチ追尾を敢行していただき、厳しく判断して80%超の歩留まりとのことです。それでも風に煽られた一枚以外は、すべてコンポジットに使えたそうなので、パーフェクトに近い追尾といえましょう。デジタル時代になって、星像を拡大すれば数ピクセルの流れも簡単に検出できるようになり、鑑賞基準の許容精度では満足できなくなってきたのは、赤道儀メーカーとして、非常に厳しい時代がやってきたと感じています。追尾精度だけでなく、機材の剛性、大気差、極軸誤差などがありますので、1ピクセルも流れないというのは、なかなか難しいですが、ユーザー様にご満足いただける製品作りを続けていきたいと思っています。
さて、クリスマスツリー星団付近は、画像の左の星団です。周囲は赤い散光星雲に大きく覆われていて、西に赤っぽい星団や青いカタツムリ星雲があって、賑やかなエリアとなっています。有名なハッブル変光星雲も写っています。露出不足と謙遜されてますが、充分満足な出来栄えではないでしょうか。ピントはもちろん、画像処理も上等で、素晴らしい作品に仕上がっています。これからも、V-spec Premiumでお気軽ノータッチ撮影をお楽しみください。
 
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渡辺様の撮影システム。格好いいです。

2020年11月 6日 (金)

おうし座超新星残骸。

天文リフレクションズの山口編集長より、「おうし座超新星残骸」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●おうし座超新星残骸
2020年10月24日24時46分~26時54分 キヤノン EF300mm F2.8 キヤノン EOS 6D(SEO SP-4) Optolong L-eNhanceフィルター ISO12800 3分露出×38枚コンポジット ダークなし、フラット30枚 SWA-310V-spec Premium(β-version) DeepSkyStackerでコンポジット、Photoshopで調整 撮影地 福岡県東峰村
 
■コメント
お世話になります、天リフ山口です。Premium(βバージョン)に改造いただいた後のファーストライトです。ナローバンドではどうしても光量が不足するので、明るいレンズを使っても短秒多数枚には限界があります。SWATの安定追尾頼みで、これまでより長めの3分露出で撮影しました。追尾精度には全く問題はなく、安心して撮影することができました。次回は露出を5分に延ばして確認します。
 
■係より
Premium仕様のβテストをかねて、とても淡いおうし座レムナント(sh2-240)をナローで撮影してもらいました。レンズはキヤノンのサンニッパにOptolong L-eNhanceフィルター(Hα、H-β/O-IIIを透過) をつけて、3分間のノータッチです。Premiumの追尾精度をもってすれば、焦点距離300mm、露出3分でも完全な点像とのことでした。仕上がりはさすが編集長といった感じで、素晴らしいです。この星雲はおうし座β(右端の輝星)の東に大きく広がっていますが、あまりにも淡いのでとても難しい対象です。次回は露出を5分に延ばしてチャレンジしていただけるそうです。結果を楽しみに待ちましょう。
  
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撮影風景。マルチ赤緯ブラケットでエルボータイプのドイツ式に構成してます。扱いやすさ抜群です。

2020年10月28日 (水)

SWAT-350V-spec Premium作例、M42オリオン大星雲。

SWAT-350V-spec Premiumのβテストをお願いしてますAramis様より、ノータッチ追尾で撮った「M42オリオン大星雲」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●M42オリオン大星雲
2020年10月21日 BORG90FL+レデューサー7872 焦点距離360mm F4 ソニー α6300(ノーマル機) ISO800 180秒露出×19枚コンポジット(総露出57分) SWAT-350V-spec Premiumノータッチ追尾 ステライメージ7、Photoshopで画像処理 撮影地 長野県茅野市 ※下の画像はピクセル等倍切り出し
  
■コメント
アップグレードいただいた9月は天候に恵まれませんでしたが、10月下旬になってやっと撮影に出かけることができました。SWAT-350 V-spec Premium に組み合わせたのはBORG90FL+レデューサー7872+Sony α6300です。APS-Cカメラですのでフルサイズ換算540mmとなります。もちろんガイダーは使っていません。露光時間は3分としましたが、20枚計1時間の撮影で使えなかったカットは1枚だけ。おそらく赤道儀のそばを歩いた際の振動によるものだと思います。この焦点距離で3分露光ができるのは本当に素晴らしい性能です。
一方で極軸はPolemasterでかなり精密に合わせる必要があり、その後の導入の際にも赤道儀本体に触れないよう細心の注意を払う必要があります。自動導入はできませんので、暗い天体を狙うのであれば目盛環を使った導入に慣れていないといけませんね。今回はM33も撮影しようとしたのですが、苦労して導入して撮影してみたら極軸がずれていた、という失敗に見舞われました。やはり微動装置はSWAT純正がよさそうです。以前販売店で触ってみて剛性の高さにびっくりした覚えがあります。
無理に焦点距離を延ばすのではなく、ある程度短い焦点距離の鏡筒を使って1枚あたりの露光時間を延ばす方向で使うのが賢い使い方なのかもしれません。また、ある程度バランスが崩れても使えるというのは意外と助かる点でした。通常であれば完全にバランスさせた後にわずかに東側荷重に調整しなおすところですが、それほど神経質にならなくてもいいというのは助かります。この時はウェイト側を重くすることで東側荷重を実現しています。
 
■係より
SWAT-350V-spec Premiumのβ版のテストをお願いしてるAramis様から作例をお送りいただきました。焦点距離360mmで露出3分、1時間のノータッチ追尾ですが、失敗カットは1枚だけとのことで、追尾精度の高さを感じさせます。APS-Cですから、画角はフルサイズの540mm相当になります。画素ピッチが細かいのとレデューサーでシャープになった星像ですから、焦点距離360mmを追える基準精度よりもう少し厳しく見る必要がありそうです。ただし多枚数コンポジットだと若干流れていても問題ないことが多いです。極軸の設置誤差は360mmで3分露出なら計算上20′くらいズレていても大丈夫なはずですが、Polemasterだと1~2′には設置できますので充分な精度です。作例はこれから撮影好機を迎えるM42オリオン大星雲です。ソニーのノーマル機のため赤い星雲が写りにくいですが、M42は青い成分も含まれているため、とても見ごたえのある作品に仕上がりました。真っ赤な仕上げばかり見ているので、こういったノーマル機の色調も新鮮に感じて、なかなか良いものですね。F4で約1時間露出なので、周辺の分子雲もモクモクと描出されていて、素晴らしいです。拡大画像は追尾の状態を示すためのピクセル等倍です。完璧な点像で、まったく問題ないです。これからもPremiumの性能を引き出して、納得ゆく作品を生み出してください。また撮れたらぜひお送りください。お待ちしております。
 
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Aramisさんの撮影風景。低空まで透明度がよいようです。こういった日はコントラスト良く写せますので、気合いが入りますね。

2020年10月26日 (月)

ぎょしゃ座の星雲・星団。

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、RedCat51による「ぎょしゃ座の星雲・星団」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
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●ぎょしゃ座の星雲・星団
2020年10月21日3時21分~ RedCat51 口径51mm 焦点距離250mm F4.9 キヤノン EOS Ra 120秒露出×30枚コンポジット(総露出60分) SWAT-310ノータッチ追尾 撮影地 静岡県富士宮市西臼塚
 
■コメント
ご無沙汰しております。春から夏と本当に雨が多かったですね。ようやく秋晴れになった10月20、21日は、久しぶりにたっぷりと星撮りが出来ました。とても良い透明度に恵まれ、クリアーな画像が得られました。EOS Raを使い始めましたが、ノイズが大変少なくミラーのケラレもないため、この画像はダーク減算もフラット補正もしてありません。ものぐさな私にはありがたいカメラです。RedCat51も使い慣れてきて、コンスタントにシャープなピントが出せるようになってきました。このぎょしゃ座の領域は、適度な微恒星が均一に散らばっていて、星像を見るのに良いように思います。ピクセル等倍で中央と周囲を300ピクセルで切り取った画像も添付(下に掲載)しました。SWATは常に安定した追尾でシャープな星像を生かしてくれます。
 
■係より
ずっと天気が悪い状態が続いていましたが、待ちに待った新月期の晴れに多くの方が出かけたようです。原田さんは透明度のよい貴重な晴れを活かしてぎょしゃ座の中心部をねらいました。今回から赤い星雲が写るEOS Raに変わっていることもあって、ぎょしゃ座の散光星雲がとてもよく描出されています。右の大きな星雲が勾玉星雲、その左がIC410です。中央やや上のばらけた散開星団がM38、左がM36です。ぎょしゃ座のハイライトを一網打尽にした構図も申し分ありません。それにしてもRedCat51の星像はとてもシャープで気持ちよいですね。SWAT-310ともベストな組み合わせで、使いやすいと思います。このセットでぜひ冬の星雲も狙ってみてください。ご投稿ありがとうございました。次回作もお待ちしています。
 
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EOS Raで撮ったRedCat51のピクセル等倍画像。中心部はもちろん、周辺や四隅の星像もなかなかのものですね。

2020年10月23日 (金)

M45プレアデス星団。

SWAT-350V-spec Premiumのβテストをお願いしているKAGAYA StudioのKAGAYA様より「M45プレアデス星団」をお送りいただきました。素晴らしい作品を早速ご紹介します。
 
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2020年10月22日 BORG 107FL(600mm F5.6) +マルチフラットナー1.08×DG 焦点距離640mm F6 キヤノンEOS 5D Mark III(SEO-SP4改造) ISO1600  露出5分×20枚スタック トミング有 unitec SWAT-350V-spec Premiumにてノータッチ追尾
 
■コメント
昨夜、BORG 107FL+フラットナー1.08×(焦点距離640mm F6)で5分のノータッチ追尾をしてみました。風が若干あり、完璧な点像にはなりませんでしたが、問題ありませんでした。無風であればさらによくなると思います。すさまじい性能です。ありがとうございます。これからも愛用させていただきます。
 
■係より
あの芸術的作品を多数発表しているKAGAYAさんからのご投稿です。以前からSWAT-350V-specをご愛用いただいてましたが、先日Premium仕様にアップデートしていただき、今回が初の撮影となります。640mmで5分間のノータッチ追尾で、風を受けて若干流れたとのことですが、このブログに掲載される解像度(1600dpi)だと拡大しても流れはわからないほどです。作品はM45プレアデス星団。青い反射星雲の箒で掃いたようなスジ模様が美しいです。背景に広がる分子雲も描出されていて見事な作品となりました。このたびはご投稿ありがとうございます。ぜひまた素敵な作品をお願いします。
SWATはKAGAYAさんはじめ、吉田隆行さん、飯島裕さんなど名だたるプロカメラマン、そして出版分野では天文ガイドの西條善弘さん、天文リフレクションズの山口千宗編集長などプロフェッショナルなみなさんが愛用しています。プロが使うのには理由があります。それはSAWTが誇る揺るぎない追尾精度と信頼性です。
KAGAYA Studioさんのサイトはこちら、Facebookはこちら、Twitterはこちら。ぜひご覧ください。
 
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KAGAYAさん愛用のシステム。SWAT-350V-spec Premiumにマルチ赤緯ブラケット、回転ユニットでボーグ107FLを搭載しています。

2020年10月 6日 (火)

ケフェウス座のHII領域。

天文リフレクションズの山口編集長より、「ケフェウス座のHII領域」と題したナロー+RGBの作品をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●ケフェウス座のHII領域
2020年9月20日21時51分~26時57分 シグマ 105mm F1.4 Art 絞り F2 SONY α7S(フィルターレス改造) RGB Baader Lフィルター 30秒露出×50枚 2モザイク Optolong L-eNhanceフィルター 30秒露出×70枚 2モザイク フラット×32 ダークなし SWA-310 V-spec DeepSkyStackerで2x Drizzle コンポジット、ICEでモザイク、Photoshopで調整 撮影地 熊本県産山村
  
■コメント
ケフェウス付近のHII領域をワンショットナロー+RGBの2枚モザイクで撮影してみました。2枚モザイクですが、今後の追加撮影も考えて銀河座標でモザイクできるように28°傾けたフォーク構成です。以前に西オーストラリアで撮影したときは薄いプレートだったので若干たわみの影響があったのですが、赤経のベースのプレートを新発売の12mm厚アリミゾレール2にすることで剛性が大幅にアップし、はるかに安心して撮影ができました。Optolong L-eNhanceは狭帯域のワンショットナローなので青い星が出にくいので、RGBでも撮影しブレンドしています。
 
■係より
天文リフレクションズ山口編集長の投稿2作目はケフェウス座のHα星雲を見事に浮き上がらせたナロー+RGBの作品です。右のIC1396から左のクエスチョンマーク星雲にかけてのHα星雲がこんなにもくもくと描出できるとはすごいです。さすが編集長です。今回は今後銀河座標に沿うように追加撮影することを考えて3軸で撮影しています。3軸目の回転軸が天の川の極の方向(かみのけ座)に向くようにして、、天の川に沿って撮影していけば、ズレや歪みが少なくなり、モザイク合成がやりやすくなります。今後、大パノラマ作品への夢が広がりますね。でも105mmだとパネル数が多くなって大変そうですが…(笑)  次回作はカシアペヤ座からペルセウス座にかけてでしょうか? 撮影されたら、ぜひお送りください。
 
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今回の撮影風景。強化されたアリミゾレール2をベースにサードパーティーのアルカスイス互換パーツを組み合わせて、旧型のシンプルフォークDXを3軸目としています。背景に写ったミニがオシャレです。

2020年10月 5日 (月)

M31アンドロメダ銀河。

愛媛県にお住まいの山田浩之様より、秋の代表的な巨大銀河「M31アンドロメダ銀河」をお送りいただきましたので、ご紹介します。
 
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●M31アンドロメダ銀河
2020年9月28日3時42分~ ビクセン FL55SS+フラットナー 焦点距離 312mm F5.7 ニコン D7200(フィルター換装)1.3×クロップモード ISO3200 露出240秒×14枚コンポジット SWAT-310V-spec+PHD2オートガイド RSacker, RawTherapee, DSS, ImageMagick(2x2binning), AfPhoto, CNX2等で画像処理 撮影地 愛媛県砥部町
 
■コメント
撮影日は終夜10m超の風が吹いており、ガイドグラフが跳ねてドリフトでの調整に難儀しました。撮影開始まで予想外に時間を浪費してしまったため、段階露光を断念し適正露出より1EV程度アンダーで撮影しました。いつも使っているdcrawは非線形の処理がほとんど入らないため、飽和箇所の対処が困難なのでRawTherapeeで現像し、後工程で暈しを入れてごまかしました。よく見ると少し怪しいところがあります。銀河が少し湾曲しているため、北を上にすると立体感が損なわれるため、意図して北が右の横構図にしました。
 
■係より
ビクセンの55mmフローライト鏡筒による作品です。50mmクラスのアポクロマート屈折は数社から発売されていますが、どれも高性能で、FL55SSも素晴らしくシャープな星像です。この作品はクロップモードで撮影することで、周辺部をカットしてますので、周辺まで充分シャープな星像を確保できました。M31アンドロメダ銀河は明るくて巨大なため、焦点距離が短くても大迫力で写せる唯一の系外銀河です。ポータブル赤道儀でも気軽に狙えますね。秋の長雨も終わって、これからは天候に期待できそうです。ぜひ、またお送りください。よろしくお願いします。

2020年9月 7日 (月)

M8干潟星雲とM20三裂星雲。

天文リフレクションズの山口編集長より初投稿いただきました。いて座の「M8干潟星雲とM20三裂星雲」です。
 
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●M8干潟星雲とM20三裂星雲
2020年8月16日20時30分~ SVBONY SV503(口径80mm 焦点距離560mm)+タカハシマルチフラットナー×1.04 焦点距離582mm F7.3 キヤノン EOS6D(SEO-SP4改造) 30秒露出×191枚コンポジット SWAT-310V-specにてノータッチ追尾 DeepSkyStackerでコンポジット、FlatAidProで対数現像、かぶり補正 Photoshopで調整 撮影地 福岡県東峰村
 
■コメント
この夏は主にマルチ赤緯ブラケットによるドイツ式構成で使用していました。バランスウェイトや赤緯軸などいろいろ重いのですが、機材の大小にかかわらず同じ構成であまり考えなくても使えるのがドイツ式のメリットだと感じました。画像はSVBONYのSV503(D=80mm Fl=560mm)によるものです。ノータッチガイドの30秒露出ですが、ガイドの歩留まりはほぼ100%でした。SWATの信頼感は抜群です。
 
■係より
天文リフレクションズ編集長の山口千宗さんからの初投稿です。SVBONY社の80mm ED屈折にタカハシのマルチフラットナー×1.04を組み合わせています。SVBONY社は中国メーカーのようです。SV503については山口さん自身が詳細なレポートを掲載していますので、ぜひこちらをご覧ください。さて作品は夏の代表的星雲M8干潟星雲とM20三裂星雲です。焦点距離が600mm近いこともあって、フルサイズでも大迫力です。写真で見る限り、とてもシャープでなかなの光学性能のようです。追尾はV-specですからノータッチ30秒だとロスはほぼ出ません。強い風に煽られたりした時に流れるくらいですね。山口さん、ご投稿ありがとうございました。ぜひまたお送りください。天文リフレクションズのサイトはこちらです。Facebookはこちら。天リフさんもよろしくお願いします。
 
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撮影風景。なかなかバランスよい組み合わせですね。

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