作例写真

2025年1月 3日 (金)

ばら星雲からバーナードループへ

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、新年初投稿作品となる「ばら星雲からバーナードループへ」をお送りいただきました。早速ご紹介します。
 
R_20250103123601
●ばら星雲からバーナードループへ
2024年12月29日 23時32分~ キヤノン EOS6D(SEO-SP5改造) シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.0 ISO1600 60秒露出×120枚(総露出2時間) SWAT-350にてノータッチ追尾 Siril、Photoshop Elementsで画像処理 撮影地 山梨県河口湖町西湖
 
■コメント
明けましておめでとうございます。
昨年12月に「ばら星雲周辺」と題して投稿をいたしました。ばら星雲からオリオン座に伸びる分子雲が気になったので、その様子を撮影してみました。右下バーナードループのところに有名なLDN1622が写っています。そこからばら星雲に向かって少し明るめのがLDN1629、黒っぽいのがLDN1628と名前がついているようです。どの様な焦点距離で撮っても構図の境目に当たってしまうようで、それで知らなかったのかもしれません。ばら星雲の輝度が非常に高く、ばら星雲が丁度いいようにすると分子雲が出てこないという事も関係しているのでしょうか。相変わらずの「こんなもんでいいか」的な画像処理ですが、ばら星雲側のくっきりとした星雲と、オリオン側の柔らかい星雲の違いも面白いです。今回のことで、少し違った構図をとるだけで新たな面白さが出てくるものだなと思いました。星空の下、SWATを振り回して試行錯誤を楽しんでみようと思います。今年も宜しくお願いいたします。
 
■係より
いつもご投稿くださいまして誠にありがとうとうございます。今回もシグマの105Artによる見事な作品です。クリスマスツリー星団、バラ星雲、暗黒星雲LDN1622にかけての星雲の広がりがよくわかる作品となっています。将来的には8枚くらいのモザイクにして、オリオン座を取り込みたいですね。そうするとだいたい35mmレンズくらいの画角になります。まずは4枚でオリオン座の上半分でしょうか。デジタルなので、いろいろな楽しみ方ができます。ぜひSWAT-350を携えて気軽に星空を切り取ってください。またの投稿、お待ちしております。

2024年12月22日 (日)

ばら星雲周辺

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、シグマ105mm Artで撮影した「ばら星雲周辺」をお送りいただきました。早速ご紹介します。
 
R_20241222113801
●ばら星雲周辺
2024年12月3日 0時25分~ キヤノン EOS6D(SEO-SP5) シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2.5 ISO1600 60秒露出×120枚(総露出2時間) SWAT-350にてノータッチ追尾 Siril、Photoshop Elementsで画像処理 撮影地 山梨県河口湖町西湖
 
■コメント
紫金山-アトラス彗星もひと段落した12月初め、快晴の予報に星撮りに出かけました。予報に反し雲が出たり濃霧が出たりと散々でした。それでも何とか撮影をすることができました。ばら星雲を中心に構図をとりましたが、右下が空きすぎているので最初は失敗したと思いました。しかし画像処理を進めると何やらモクモクしたものが出てきました。この場所に分子雲(?)があるのを知らなかったので驚きました。F値が明るいレンズのおかげで写ったのでしょうか。画像処理が中々上手くいかず、これが精一杯といったところです。星雲強調フィルターを使っていないので赤い星雲の写りは弱いですが、赤い星雲でも様々なニュアンスが見られて興味深いです。この画像の西側にはオリオンの星雲群がありますが、そこに繋がっていそうなので今度横位置にして撮ってみたいと思っています。
シグマ 105mm F1.4Artは重量級で星像はとても鋭く、赤道儀の各部の撓みや緩みが敏感に星像に現れます。剛性の高いSWATは安心して任せられ気に入っています。
今年もあっという間に押し迫ってしまいました。異常気象と言われて激しい天気が多くなっていますが、何とか穏やかな冬になってほしいものですね。
 
■係より
いよいよ冬の天体の撮影シーズンに入ってきましたね。多くの一等星が輝く賑やかな星空は冬の澄んだ空気と相まって、このうえない美しさです。お送りいただいたバラ星雲付近は、105mmレンズの写野一杯に多くのHα天体が写り込んで、見応えのあるエリアです。いろいろな焦点距離で個々の天体を狙ってみるのも面白いと思います。今回F2.5で2時間の総露出なので淡い分子雲も姿を現し始めています。冬の撮影は寒さとの戦いですから、人も機材もしっかりした防寒対策が必須ですね。ご投稿、ありがとうございました。また新作が撮れましたら、ぜひお送りください。

2024年11月15日 (金)

南会津でのアンドロメダ銀河

千葉県にお住まいの黒田健一様より、南会津で撮影した「アンドロメダ銀河」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
M31r
●アンドロメダ銀河
2024年11月4日0時40分~1時38分(現地時間) BORG 90FL+レデューサー7872 360mm F4 ニコンD810A ISO2500 ノーフィルター 露出30秒×87枚コンポジット(総露出43.5分) SWAT-350にてノータッチ追尾 Deep Sky Stacker、Photoshop、Nik Collectionで画像処理 トリミングあり 撮影地 南会津
 
■コメント
富津岬での紫金山・アトラス彗星に引き続いての連投です。11月初旬に南会津に遠征した際に撮影したアンドロメダ銀河です。さすが南会津。ノーフィルターでここまで写ってくれました。良い空は百難隠すですね。
 
■係より
ボーグ90FLにレデューサー併用で360mm F4、SWAT-350ノータッチ追尾での作品です。アンドロメダ銀河の視直径は月の5倍ほどもある大きさなので、300mmクラスの望遠でも大迫力で写せますね。撮影地の南会津は関東近県でも最高レベルの暗い空ですから、自ずからコントラストのよい画像が得られます。ご投稿いただき、ありがとうございました。またよい写真が撮れたら、お気軽にお送りください。お待ちしてます。
 
Photo_20241115213401
オリオン座と撮影機材のシルエット。

2024年10月26日 (土)

八ヶ岳山麓での紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

千葉県流山市にお住まいの中川様より10月21日に撮影した「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3 )」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Photo_20241026103201
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
2024年10月21日18時半頃~ シグマ APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
焦点距離90mm 絞り開放 ニコン D810A ISO400 露出60秒×8枚 SWAT-350V-specノータッチ追尾 DeepSkyStacker、Photoshopで画像処理 撮影地 長野県諏訪郡富士見町
 
■コメント
19日の土曜に山梨で用があり、その夜から月曜にかけて撮影するつもりでしたが、初日は天候に恵まれず断念。翌日より星仲間の友人と合流し、長野県内に移動して撮影地へ。ロケーションは抜群に良かったのですが、肝心の西の空には雲が大きく広がっています。機材セッティングを終えて、暗くなるのを待っていると、地元の方が5、6人いらっしゃったのですが、あまりの雲の多さに早々に諦めて帰り支度をされてるようでした。このとき友人が彗星を見つけました。「見つけた!」って叫んだつもりなんですが、私が彗星を捕まえようとしてる間に地元の皆さんは帰ってしまったようです。この日は雲の合間から時折姿を見せるだけで、撮れ高はイマイチにも届かないイマ3くらい。翌21日(月)の天気回復にかけます。わざわざ会社を休んでいるので、これで撮れなかったらがっかりです。月曜の朝は雲ひとつなく素晴らしい快晴です。昼過ぎに候補地のいずれかに行くのを決めることにして、それまでは諏訪の温泉でまったり過ごします。GPVやひまわりの衛星画像を駆使して候補地を八ヶ岳山麓に決定し、早々に向かいました。途中、空を見上げると雲が増えていて多少不安がよぎりましたが、撮影地に到着する頃には絶好の快晴になってました。明るいうちにセッティング終え彗星の登場を待ちます。またまた友人が発見してくれて、地平線近くの雲の中に入ってしまうまで、好条件で撮影できたのが上の画像です。
 
■係より
雲に邪魔されて泣き笑いあり、おまけに温泉付きの楽しい甲信の旅で、会社を休んだ甲斐があったということでしょう。お送りいただいた画像はシグマの旧タイプ70-200F2.8ズームですが、なかなかシャープな星像でまだまだ充分に現役で使えそうです。彗星の長い尾とアンチテイルもナチュラルに表現されて、美しい仕上がりになってます。彗星を見つけるのが得意な星仲間がいるようでなによりでした。(笑) またよい写真が撮れたらぜひお送りください。ご投稿ありがとうございました。

2024年10月24日 (木)

シグマ 105mm Artでの紫金山・アトラス彗星

神奈川県川崎市にお住まいの原田裕美様より、話題の紫金山・アトラス彗星を2題お送りいただきました。早速ご紹介します。
 
105mm
●105mmでの紫金山・アトラス彗星
2024年10月20日 18時33分~ キヤノン EOS6D(SEO-SP5) シグマ 105mm F1.4 Art 絞りF2 ISO1600 10秒露出×30枚 SWAT-350にてノータッチ追尾 Siril、Photoshop Elements、ステライメージ8で画像処理 撮影地 山梨県北斗市
 
Photo_20241023165001
●甲斐駒ヶ岳上空の紫金山・アトラス彗星
2024年10月20日 18時22分 キヤノン EF24-70 f2.8LⅡUSM 35mm F2.8 キヤノン EOS Ra  ISO1600 露出10秒 固定撮影 Photoshop Elementsで画像処理 撮影地 山梨県北斗市
 
■コメント
ご無沙汰しております。肉眼彗星になった紫金山・アトラス彗星ですが、都市部からの見え具合はどこか埃っぽい感じで、物足らない思いをしていました。10月20日、前日の雨できれいになった大気の中、八ヶ岳南麓でようやくすっきりした姿を見ることができました。暗くなったとはいえ肉眼で尾も確認でき、10×42の双眼鏡の視野いっぱいに伸びた尾を堪能しました。6時前から8時近くまで見ることができましたが、薄明、月明、雲と撮影好適時間は少なかった感じがします。105mmの画像の処理に試行錯誤をして時間がかかり、そのため投稿が遅くなってしまいました。尾の内部の構造が出せないか色々試してみましたが、思うようにはなりませんでした。またアンチテイルの南側(下側)に広がったものがある感じがするのですが、描出できず画像処理のスキルの無さを痛感しました。撮影時、観望に来た家族連れの方に双眼鏡を覗いてもらったりして楽しい時間を過ごしました。
 
■係より
話題の紫金山・アトラス彗星の作品が続々と届いております。嬉しい悲鳴です。原田さんもシグマの神レンズ「105mm F1.4 Art」による作品をお送りくださいました。このレンズはものすごく星像がシャープで生産終了が本当に惜しいです。シュミットカメラ並みの明るさとシャープさ。作例の星像も全面鋭く、彗星もコントラストよく写っています。アンチテイルも見事に描出されてます。下の作品は固定ですが、左に天の川が写っています。あまり意識してませんでしたが、意外と天の川が近かったんですね。このたびはご投稿ありがとございました。よい写真が撮れたら、ぜひまたお気軽にお送りください。

2024年10月23日 (水)

富津岬での紫金山・アトラス彗星

千葉県にお住まいの黒田健一様より、話題の「紫金山・アトラス彗星」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Photo_20241023074501
●紫金山・アトラス彗星
2024年10月13日18時05分(現地時間) シグマ 40mm F1.4 ニコンD800E ISO640 露出2.5秒 f2.2 0.7ev 固定撮影 Photoshop、Nik Collectionで画像処理 撮影地 千葉県富津岬

Photo_20241023074503
●紫金山・アトラス彗星
2024年10月20日18時20分~18時30分(現地時間) BORG 55FL+レデューサー7880 200mm F3.6 ニコンD810A ISO2500 Comet BP Filter 露出15秒×24枚コンポジット SWAT-350にてノータッチ追尾 Deep Sky Stacker、Photoshop、Nik Collectionで画像処理(トリミングあり) 撮影地 千葉県富津岬
 
■コメント
ご無沙汰しております。ドイツ駐在から帰国してちょうど2年となりました。フランクフルトで撮影したネオワイズ彗星に続いて、今回は千葉で撮影した紫金山・アトラス彗星をご報告させていただきます。
10月12日に地球に最接近した紫金山・アトラス彗星。天候が回復した翌日の10月13日に、西の空がひらけている千葉県の富津岬に行ってきました。日没直後はなかなか見つからず焦りましたが、地平線に沈む前に捉えることができました。東京湾と横須賀の夜景とのコラボレーション(写真上)です。そして、高度が高くなった10月20日に再び富津岬へ。今回は、彗星のクローズアップを狙います。そして、その成果がこの写真(写真下)。アンチテイルまではっきり写っていました。天気予報を見てさっと出かけられるSWAT-350の機動力には本当に助かってます。これからも末長く使わせていただきます。
 
■係より
ネオワイス彗星以来4年ぶりに今話題の「紫金山・アトラス彗星」ご投稿いただきました。薄明の中でも大彗星の勇姿を見せてくれた紫金山アトラス彗星を房総半島の富津岬から東京湾越しに撮影したものです。対岸の横浜と横須賀の街明かりがアクセントになっていい雰囲気を醸し出しています。下の写真は20日に撮影した焦点距離200mmのボーグ55FL+レデューサーでの拡大です。アンチテイルがバッチリ写ってます。露出もたっぷりなので恒星の数も凄いですね。このたびはご投稿ありがとうございました。よい写真が撮れたら、またお気軽にお送りください。
 
Photo_20241023074502
夕暮れの富津岬。

2024年10月14日 (月)

南房総での紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

千葉県流山市にお住まいの中川様より10月13日に撮影した今話題の「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3 )」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Photo_20241014072801
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
2024年10月13日18時頃 シグマ APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM
焦点距離300mm 絞り開放 ニコン D7500 ISO12500 露出10秒×20枚 SWAT-350V-specノータッチ追尾 DeepSkyStackerで画像処理 撮影地 千葉県南房総市
 
■コメント
当日の昼頃、房総半島のみ環境が良さそうだったので出撃。ロケハンも兼ねてまずは九十九谷へ。残念ながら開けているのは、南だけでしたが南を撮影するには良さそうです。薄明中の撮影で光害もあまり影響しないため、 海岸沿いを南下し適当な撮影地を探します。結局、岩井海岸のパーキングがしっかりとした地面で良さそうなので、ここに決定。お昼よりもロケハンを優先したので、近くのコンビニでお弁当購入。日の入りを待ちます。日没前に機材をセットしていると、同じように三脚をセットし始める方が3名。夕日を撮影するのかなあと思っていたら夕日が沈んでもそのまま待ってます。そこでお声掛けすると、3名とも彗星狙いとの事でした。皆さん、どんなセッティングで撮るんですか?とお聞きしてもどなたも薄明の中の彗星を取った事はなく。私も日没後の夕焼けの空をいろいろ試しながら撮影してみます。17時半ごろそろそろ見えるんじゃないかと全員目を凝らしていますが全く見えません。水平線近くは雲で覆われこれはダメじゃないかと諦めかけた18時頃、1番若い方があのうっすらとした影って違いますか? いや、老眼ってだめですね😁 そこからは水平線に消えるまで、とにかくモニターで確認しながら設定を変えて撮影しまくります。水平線の雲の中でも撮影はできたんですが、やはりぼやけていました。なお、赤道儀なしでD810Aも200ミリで定点で撮影しようとしたんですが、写っておらず。自宅に帰って、カメラをメンテしているときに、AFオンのままに気づきました😭
 
■係より
300mm望遠で捕らえた紫金山・アトラス彗星です。まだ低空で条件がよくありませんが、これから太陽から離れてどんどん撮影しやすくなります。このままの姿を保ってくれたら、来週あたりにはものすごい写真が撮れそうですね。
ご投稿くださり、ありがとうございました。まだまだ楽しめそうなので、この先も追ってみてください。よろしくお願いします。

2024年9月 3日 (火)

天の川中心部

久しぶりに海外ユーザー様よりご投稿いただきました。韓国にお住まいのキムヨンデ様よりSWAT-200で撮影した「天の川中心部」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Photo_20240903081201
●天の川中心部
2024年8月 ニコン Nikkor 28-70mm F2.8( 28mm 絞りF5.6) ニコン D800 ISO3200 露出 120秒×23枚コンポジット 総露出46分 SWAT-200によるノータッチ追尾(ビクセンGPガイドパック用三脚使用) PixInsightで画像処理 撮影地 オーストラリア
 
■コメント
実は先月初旬オーストラリアへ観測及び撮影の計画がありましたが、オーストラリアへ出発する前に私の不注意で故障してしまったSWAT-200をユニテックさんが早くそして丁寧に修理してくださったおかげで楽しく撮影が可能でした。
 
■係より
初投稿、ありがとうございます。SWAT-200の修理がオーストラリア遠征に間に合ってよかったです。今回は28mm広角による天の川中心部ですが、さすがにオーストラリアの空だけあって、素晴らしいコントラストです。星像もシャープで画像処理も秀逸。実に見ごたえのある見事な作品となりました。元画像はさらに高解像度なのですが、ブログでは表現できないので、係が中心部を拡大トリミングして下に掲載します。このたびは、ありがとうございました。よい写真が撮れたら、ぜひまたお送りください。
 
Photo_20240903081202
中心部の拡大トリミング

2024年7月10日 (水)

IC1396~Sh2-129

神奈川県川崎市にお住まいのyuki様よりSWAT-350V-specで撮影した「IC1396からSh2-129にかけて」をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
Ic1396_sh2129_1920_2024_7_9r
●IC1396~Sh2-129
2024年7月4日〜5日 William Optics REDCAT 51 焦点距離250mm F4.9 キヤノンEOS R(SEO-SP5Ⅱ) ISO3200 IDAS HEUIB-Ⅱフィルター 露出120秒 総露出時間4時間24分 SWAT-350 V-spec M-GEN3で1軸オートガイド&カメラ2台をシャッター制御 PixInsightで2台分の画像データをスタックし画像処理 撮影地静岡県富士宮市
 
■コメント
前回、2台のカメラを同架して撮影した二つの作例を投稿しましたが、あれから機材構成を少し変えましたので、また作例を投稿させていただきます。ケフェウス座の散光星雲 IC1396~Sh2-129を撮影しました。定番構図ではありますが、好みの対象でこれまで何度か撮影しています。ただ、淡々のイカさんは全く姿を見せてくれませんね(笑)これまでは焦点距離の違うレンズを同架して撮影を続けてきましたが、同じレンズ、同じ構図で撮影するスタイルに変えました。現在、回転ユニットには5.5キロほど搭載しターンテーブル上の総重量は13キロほどになります。これほどの搭載荷重でも安定した撮影を行うことができるSWATの追尾性能は本当に凄いと思います。ちなみに今回の撮影では132枚ほど撮影していますが、エラーはゼロでした。暫くはこのスタイルを継続し色々な対象を撮影して楽しみたいと思います。
 
■係より
SWAT-350V-specにREDCAT 51を2台搭載して同一構図で倍の露出を稼ぐ贅沢な高効率システムを運用されているyuki様ですが、何回かのテスト撮影と構成の変更を経て安定動作させることに成功されたようです。今回はケフェウス座のIC1396付近のHα星雲をお送りいただきました。光学性能を引き出した素晴らしい作品で、シャープな星像と階調豊かな仕上げはお見事です。Sh2-129の中にあるダイオウイカと呼ばれる青緑の星雲は淡すぎて通常のデジイチではかなりハードルが高いですね。SWATユーザーでほしぞloveログのsamさんも最近苦労して撮影にチャレンジしたブログをアップされてました。私もいずれ挑戦してみたいと思っています。
ご投稿いただきまして、ありがとうございました。梅雨明けしましたら、ぜひ豊富な夏~秋の対象をお送りいただけますと幸いです。またよろしくお願いします。

2024年5月27日 (月)

おおぐま座とこぐま座。

鳥取県にお住まいのHN様より、大山で撮った北天の星座をお送りいただきましたのでご紹介します。
 
2024525s
●おおぐま座とこぐま座
2024年5月25日 キヤノン EF 17-40mm F4ズームレンズ 19mm 絞り開放 キヤノン EOS 6D HKIR改 ケンコー PRO SOFTON-A(W)フィルター 露出300秒 SWAT-200による自動ガイド(恒星時) ステライメージVer.9とPhotoshop2024で画像処理 撮影地 鳥取県奥大山エバーランド
 
■コメント
このところ、天候の悪さと、私のスケジュール的なものもあり、なかなか撮影が出来ませんでした。5月25日に、鳥取県の奥大山エバーランドに行って、何ちゃって撮影を行いました。月が昇ってくることや、近くの建物から煌々と光が出ている状態でしたので、予定していた状態では撮ることが出来ませんでした。また、持っているレンズがボロい物ばかりで、あまり良い写真は撮れていません。
大熊座と小熊座(本当は、大山の南壁も写ると思ったのですが、ダメでした。)を撮りました。真ん中下の方に流星らしき物が写っています。ものすごくゆっくりした動きでした。最初は明るい星の様に見えておりましたが、じわっと消えていきました。停止流星に近いものでしょうか。また、点滅人工衛星の様に、ピカッと光って、かなり移動した場所で、また光ると言うことを繰り返す物体が何回か見えました。これって何なのでしょうかね?とても飛行機とは思えませんが。
 
■係より
初投稿、どうもありがとうございます。SWAT-200(2017年生産終了)による広角レンズでの作例となります。ソフトフィルターを併用して適度に星像が滲むことで輝星が強調され、北斗七星やおおぐま座、こぐま座、りゅう座などの形がよくわかります。流星のように写ったのは人工衛星かもしれないですね。衛星の反射面がゆっくり回転して明るさが変化したのかもしれません。(確かではないです)今回19mmでの撮影ですが、この画角ですと夏の天の川にちょうどよさそうですね。ぜひまたお気軽にお送りください。お待ちしております。
 
2024525swat2001
HN様の撮影機材。生産終了になって久しい限定仕様のSWAT-200オレンジカラーです。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー